いよいよ吉田稔の南関限定騎乗ラストデー

[ 2008年9月5日 06:00 ]

 【池田裕文の「公営です」】東海名古屋の2000勝ジョッキー吉田稔(39)が5日の大井で南関東期間限定騎乗を終える。7月6日から参戦し、4日までに南関では218戦24勝、2着20回、3着24回。この間、盛岡の重賞オパールC(7月13日)を大井所属馬カクテルラウンジで制覇。故郷・佐賀での里帰りジョッキーズC(8月24日)は7、4着に終わったが、同じ日の佐賀城特別は父・昭師管理馬での初勝利。3日の大井8R(B3C1)は好スタートから先行争いが激しくなるとみるや、すかさず5~6番手に控え直線で測ったように差し切り、期間中所属・上杉厩舎のミッシェルラブを約1年ぶりのVへ導いた。各地で“さすが”と思わせる騎乗ぶりを何度も披露している。

 他地区に腰を据えての騎乗は自身初。名手にとっても貴重な経験となった。吉田稔は「4場のトップが毎日しのぎを削る南関のレースは激しく厳しい。そんな中でたくさん乗せてもらい、たくさん勝たせてもらってありがたかったし、楽しかった。背中を痛めて休んでしまったこともあったけど、とにかく充実した2カ月でした」と振り返った。南関リーディングトップを走る戸崎も「レースの読みが凄いですね。コース取りなど攻めの姿勢も勉強になりました」と言う。戸崎に限らず南関騎手もいい刺激を受けたに違いない。最終日8鞍の騎乗ぶりにも注目だ。

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2008年9月5日のニュース