今週もステイ産駒スパー来る/新潟2歳S

[ 2008年9月5日 06:00 ]

期待のステイゴールド産駒ゴールドスパークル

 「直球勝負 キーマンの懐へ」では新潟2歳Sにステイゴールド産駒ゴールドスパークルを送り出す手塚貴久師(43)を直撃した。父譲りの末脚で後方から上がり3F33秒9で差し切ったデビュー戦は圧巻で重賞Vの期待は大きい。(ターフライター・平松さとし)

 ――ゴールドスパークルの前走(新馬1着)はスタートでダッシュがつかず後方から。
 手塚 はい。脚を取られたのか、他の馬にバッと前へ行かれて戸惑ったのか、全く行けませんでした。
 ――3コーナーでも鞍上の手が激しく動いた。
 手塚 4コーナーで前へ取り付くまでが大変でした。正直、“これは勝つのは無理かな!?”と思いました。
 ――さらに直線では前が壁に。それでも縫うようにして最後は物凄い末脚で差し切りました。
 手塚 そうでしたね。あれだけ窮屈な競馬になったのに、ラストは33秒9で上がってきました。初戦の内容としては上々だったのではないでしょうか。
 ――先週はアルコセニョーラが16番人気で新潟記念を勝ちました。ソリッドプラチナム(9番人気でマーメイドS1着)などもそうですがステイゴールド産駒は人気以上に激走するケースが多い。
 手塚 今回、この馬も人気面では他に譲りそうですが、能力的には通用しておかしくないものを持っていると思います。
 ――小柄なタイプ(アルコは前走時430キロ、ソリッドが重賞を勝った時は416キロ)が走るのもステイゴールド産駒の特徴。
 手塚 前走時で420キロ。まだ成長段階なのでもう少し増えるとは思いますが、無駄のないつくりなのは間違いないでしょう。だから脚が痛くなったりしないので調教をしやすいし、競馬に行っても軽くて動きやすいのだと思います。
 ――競馬っぷりを見るとこれも父の特徴なのか、少し難しい面があるように感じたのですが?
 手塚 牧場では少し燃える面があったようです。でも、トレセンに来てからはカリカリしたところは見せていないし、乗りやすい馬ですよ。
 ――1回使った後も難しい面が出てきたりということは?
 手塚 やはり、1度使ったことでレース後の何日かはイライラしていました。でも、それもほんの2~3日のこと。競馬場へ行ったらまた注意は必要かもしれませんが、今のところ変な面は出していません。
 ――最終追いは上がり中心という感じ(5F66秒9、3Fから37秒2~12秒8)でした。
 手塚 併せ馬だったのですが互いにけん制してしまった分、前半が思った以上に遅くなってしまいました。最後も抜けてから少しフワッとする面を見せていました。それでも動き自体は悪くなかったし、仕上がりに関しては問題ありません。
 ――上積みもありそう?
 手塚 厩舎に来た当初は少し弱々しい面があって、初戦から勝てるような馬とは思っていませんでした。それがひと追いごとに良くなった。今もどんどん良くなっている最中で、走り方がしっかりしてきているので楽しみです。

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2008年9月5日のニュース