万哲 “第2のツェッペリン”はいる!!/皐月賞

[ 2008年4月16日 06:00 ]

上がり運動をするキャプテントゥーレ

 万哲こと小田哲也記者がG1の狙い目を探る「万哲ワールド」。昨年はサンツェッペリンがステップレースで大敗して人気を落としながら、皐月賞2着と激走。今年も波乱を起こしそうな「負け組」はゴロゴロいるという。

 いや、これだけ途方もない高額配当になると、むしろスッキリした気分。13日は中山競馬場で留守番?だった僕の周囲に、桜花賞の「700万馬券」を獲った人はさすがに見当たらず。勝ったレジネッタはともかく、2着エフティマイアは、クイーンC(6着)で◎リトルアマポーラとは勝負付けが済んでいたと思っていた。わが、スポニチ写真部競馬担当の岩本英之記者は「マイアの単勝2000円(最終オッズは94・3倍!!)持ってたんですよ」と嘆いていたけど、買っていること自体が僕には驚異で…。
 一度当欄でも触れたが、大種牡馬サンデーサイレンスの死去で日本の競馬界は大変動が起こっているんだと思う。95年、この皐月賞でジェニュインがクラシック初V後、10年以上続いた長期政権では「SS産駒でどの馬が強いか?」を見極めれば簡単だった。現に皐月賞ではSS産駒がいた95~06年の12年間で同産駒は7勝もしている。SS産駒不在→トップレベルの低下→能力接近。3連単162万馬券の高配当になった昨年の皐月賞は“主役なき戦国時代”の幕開けだった?
 能力が紙一重の以上、例えば「どのステップが強いのか?」とか、昔の手法は通じなくなった。一見、主役に見えたチューリップ賞組が飛び、フィリーズレビュー3着のレジネッタが完勝した桜花賞を反省すれば「前哨戦の負け組」をどう拾い上げるかが夢配当の近道。昨年はサンツェッペリンがスプリングS8着→本番2着で、大波乱の主役となったが“第2のツェッペリン”はゴロゴロいる。
 まず弥生賞が休み明けでいかにも試走だったキャプテントゥーレ、スズジュピター、フサイチアソートあたりは上積みがない方が不自然と考えるべき。スケールの大きさなら、スプリングS3着のショウナンアルバ。レース後、蛯名が「前に壁がつくれる形なら違っていたかも…」と話していたように、折り合い一つで浮上がある。前有利の流れで脚を余した同7着レインボーペガサスあたりも、ノーマークとはいかない。
 最後に肝心の芝状態を。12、13日と雨の影響を受けた中山は「かなり内が荒れてきた」との騎手の声が多数。内有利=先行型有利だった弥生賞、スプリングS当時とは状況が微妙に変わってきた。外差しの舞台設定で笑う馬は?(小田 哲也)

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2008年4月16日のニュース