ノリノリ日の丸軍団/ドバイ直前情報

[ 2008年3月29日 06:00 ]

 ドバイワールドC諸競走は、いよいよ29日(日本時間同日深夜)にナドアルシバ競馬場で行われる。日本勢4頭は28日、順調に最終調整を消化し、3年連続となるドバイでの優勝に向けて自信を深めた。

 最後の最後に気合を高めたのがヴァーミリアンを除く3頭だ。ダートコースで内にイイデケンシン、中アドマイヤオーラ、外にウオッカが併走。ゴール前はややスピードを上げ、ケンシンとオーラが1F12秒8、ウオッカが同12秒6を刻んだ。その後は装鞍所からパドックを周回。日本から駆けつけたファンのカメラ攻勢にも落ち着きはらっていた。「ハミを取ってほしい場面でしっかり取った」(松元助手=イイデケンシン)、「やや速かったがこんなもんだろう。順調だ」(松田博師=アドマイヤオーラ)、「前に2頭を置きつつ、いい調教ができた」(角居師=ウオッカ)と陣営はそれぞれ満足そうだった。
 ヴァーミリアンは単走でゆったりとキャンター。「予定通りの調整。馬に気合が乗っておりいいレースができそう」と石坂師。日本勢は納得の仕上がりで大一番に挑む。

 ≪“日本のダート王が波乱呼ぶ”≫決戦が近づくにつれ、ドバイメディアの日本への注目度は日増しに高まっている。28日の地元紙ガルフニュースは「ヴァーミリアンがカーリンに忍び寄る」との見出しを打ち「日本のダート王が番狂わせへ、希望を抱いている」と紹介した。週半ばには「日本がデューティフリーを襲撃する」との見出しでウオッカを取り上げており、今年も日本勢の活躍を警戒している。英ブックメーカーのオッズではヴァーミリアン(ドバイワールドC)が3番人気11倍。ウオッカ、アドマイヤオーラ(ドバイデューティフリー)は4番人気11倍で並んでいる。

 ≪日本馬向きの芝コンディション≫ドバイ入りしている西内荘装蹄師が、ウオッカ、ヴァーミリアンの装蹄を行った。西内荘装蹄師は「日本馬にとって走りやすい芝のコンディション。さほど鉄を変化させる必要はないと思う。ダートは今回、スピードタイプが多いのでスピード馬場にする可能性が高いと読んでいる。それに対応した鉄を打つ」と作戦を明かした。

続きを表示

2008年3月29日のニュース