上演中の演劇が異例の中止、劇団が謝罪 「既存作品と類似点が多数発見」全額返金へ 再開は未定

[ 2024年5月7日 19:23 ]

すゞひ企画@演劇×体験型ミステリー公式X(@taiken_mystery)から

 演劇プロデュースユニット「すゞひ企画」は7日、X(旧ツイッター)で、2日から上演していた「演劇×体験型ミステリー『密室は致死量の未来を予言する』」の公演中止を発表した。

 同公演は2日から東京・グレースバリ銀座で上演が始まっていた。

 「お詫びとお知らせ」として、「演劇×体験型ミステリー『密室は致死量の未来を予言する』につきましては、5月7日~5月9日までの東京3公演を中止させていただきます」とし、「ご観劇を楽しみにされていたお客様をはじめ、全ての関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 中止に至った経緯として、「この度、現在公演中の『密室は致死量の未来を予言する』に関しまして、参加いただいたお客様より、既存作品と類似しているというお問い合わせをいただきました。弊団体内で調査を行ったところ、ご指摘の通りの類似点が多数発見されました」と既存作品との類似点が多く判明した。

 「『密室は致死量の未来を予言する』は、外部スキルマーケットサービスを介して、脚本の草案を提供してもらい、公演を制作するに至った公演になります。その過程で既存作品のアイデアや台詞が草案に組み込まれてしまい、本件の事案に至ってしまいました。この度のことに関しては、弊団体の制作体制の不行き届きが招いた結果でございます」と説明。

 「また、これらの点において、脚本演出の鈴木秀明の責任は大きく、ご不快に思われた方々、該当の出版社ならびに作者様、ご関係者様に深く陳謝いたします。また、今回の件が発覚してから、声明を出すに至るまで、かなりの時間を要してしまい、混乱を招いてしまったことも改めて、深くお詫び申し上げます」と再度謝罪。

 「弊団体といたしましては、中止となった3公演のチケットをご購入いただいていたお客様に対しましては、全額返金をいたします。また、『密室は致死量の未来を予言する』を観劇いただき、今回の事案についてご不快に思われたお客様に対しても、全額返金いたします」と案内した。返金方法については、追って公式ホームページに記載するとしている。

 今後、大阪公演、名古屋公演が控えているが「内容を入れ替えて上演を行うか、中止にさせていただくかを関係各所と協議中です。詳細の発表までしばらくお待ちください」とし、「改めまして、今回の件に関しまして、お客様、ご関係者様に深くお詫び申し上げます」と結んだ。

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