山崎直子さん 無重力空間を演出する意外すぎる物体「日の光を受けてキラキラ…すごく幻想的で」

[ 2024年4月29日 14:56 ]

山崎直子さん
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 宇宙飛行士の山崎直子さん(53)が29日、TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」(月~木曜前8・30)にゲスト出演し、自身の宇宙体験について語った。

 天体や「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などのSF作品に触れ、中学生ごろから宇宙に興味を持つようになったという。東大大学院を卒業後、「宇宙工学というものを学んで、まず宇宙開発というものに携わりたいなと思ったんです」と、現在の宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社。2010年、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗し、国際宇宙ステーションの組み立て補給ミッションに従事した。

 宇宙へ向かう機内は、かなりの揺れや爆音が生じるという。「ロケットによるんですけど、スペースシャトルの場合、結構揺れるんですね。本当に振動を感じながら。周りで見ている方は、その音が重低音がおなかに響いてくるんですけど、私たちは逆にヘルメットを付けて、ヘッドセットを付けているので、ノイズキャンセラーで耳からの音は遮ってくれるんです。ただ、その振動が頭蓋骨とか、骨とかに響いてくるので、体全体が“あ、震えてる~”って感じです」と振り返った。

 地上から宇宙までは約8分30秒と、意外に短時間で到着するという。「その最後の30秒ちょっとが3Gくらいの力がぐーっとかかってます」。ジェットコースターで急カーブを曲がる時の重力が3~4G程度だといい、「あれがずーっと続いている。自分と同じ体重の人が3人、上に乗っているような。押される感じです。ほっぺたとか引っ張られるんですよね」と、例を挙げて説明した。

 宇宙好きのタレント滝沢カレンからは、「気絶しちゃう人はしちゃうんですか?」と問われた。山崎さんは「Gの方向がおなかから背中に抜けてくるので、ひたすら押されている感じで、気絶まではしないです」と返答。「頭から足の方に引っ張られると、血が頭から下がって、気絶しちゃう人が多いんですけど、お腹の方向であれば、深呼吸していれば大丈夫です」と補足した。

 宇宙の無重力を感じるのは、機体のエンジンが止まって、体がつんのめるような感覚になった時だという。「シートベルトを着けているので、動けはしないんですけど、その中でも浮こうとしている感じが伝わってきて、抑えられているという感じがしたり」。機内では思わぬものが無重力空間を“演出”してくれたという。「普段、床にたまっているほこりが一斉に舞い上がるので、それが日の光を受けてキラキラって輝くんですよ。それがすごい幻想的で」。すると、パーソナリティーの「パンサー」向井慧も「すっごい!すっごい!行った人しか分からない景色ですね」と大興奮していた。

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