中村獅童「十二月大歌舞伎」で3歳次男の夏幹くん初お目見得 会見で声詰まらせ「両手の小指が欠損」明かす

[ 2023年11月13日 19:12 ]

「今昔饗宴千本桜」取材会でポーズを決める(左から)長男・小川陽喜くん、次男・小川夏幹くん、中村獅童 (撮影・西川祐介)
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 歌舞伎俳優の中村獅童(51)が13日、都内で「十二月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、12月3~26日)の取材会を行った。同舞台で初お目見得する次男・夏幹(なつき)くん(3)について「これまで明かしてこなかったこと」として時間を取った獅童は次男が、両手の薬指と小指がくっついた状態で生まれたことを公表。病名は明かさなかったが、これまで骨を切り離し、形を整える2度の手術を受けたと語った。

 現在は「両指の小指がない状態」と説明。公表した理由については「同じ境遇の人の光の存在になれば」と吐露した。

 会見中、言葉を詰まらせ、声を震わせる場面もあった獅童。先天的なもので生まれた日に分かったと明かし「今強いことばかり言っていますが、これからどんな人生を歩んでいくのかなと思ったときに泣きました。産んだのは妻ですから、妻が泣いているときに僕が泣いちゃいけないと思い、そこからは泣いていません。毎日、彼を見ていると、僕らが泣いている場合じゃないと思う」と心情を語り、「人生がいいことばかりじゃない。彼は彼にしか分からない、悲しみをこれから味わうのかもしれない。でもそれは役者にとって最大の武器。人の痛みが分かる、個性的で強力なライバルが現れたと思う。中村獅童という名前、まだまだあげたくない」と笑わせる場面もあった。

 12月の舞台「超歌舞伎 Powered by NTT」は、NTTの技術を始めとした最新のテクノロジーを融合した作品。2016年に誕生し京都など各地で披露してきたもので、歌舞伎座での上演は初めて。「これまでの集大成を見せたい」と意気込みながらも、客席をあおる場面がある作品は「歌舞伎座でやるには異質な演目。賛否両論あると思う。でも、それをやるのが中村獅童の生き方。それを貫き通したい」と気を引き締めていた。

 三部制の第一部で上演される「今昔饗宴千本桜」は、歌舞伎の名作「義経千本桜」と、バーチャル・シンガー、初音ミクの代表曲「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされ、舞台には初音ミクも出演する。尊敬していると語る初音ミクとの舞台では、客がペンライトを振って役者と一体になる時間もある。獅童は「今まで見たことない風景を歌舞伎座に作りたい。よそ行きになってもつまらない。ペンライトを振ってお客様と一体になる。これをやることが意味があること」とうれしそうにコメント。初音ミクのはっぴを着て来るなど、“普段着”で来場してほしいと呼びかけた。

 舞台で夏幹くんは、佐藤四郎兵衛忠信役を務める獅童と、陽櫻丸と狐の精に扮(ふん)する兄・陽喜(はるき)くん(5)とともに、夏櫻丸として舞台に立つ。獅童は2015年に、沙織さんと結婚。17年に長男、20年に夏幹くんが誕生していた。

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