88年ソウル五輪ASで銅・小谷実可子さん 30年ぶり競技復帰へ56歳の覚悟 激闘の日々に密着

[ 2023年2月18日 10:00 ]

18日放送のTBS「バース・デイ」は30年ぶりに競技復帰を目指す小谷実可子さんに密着した(C)TBS
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 18日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は1988年のソウル五輪シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)で銅メダルを獲得し、30年ぶりに競技の表舞台への復帰を目指す小谷実可子さん(56)に密着。家庭と仕事とアスリート、すべてに全力で挑む激闘の1日に迫った。

 88年のソウル五輪に21歳で出場し、ソロとデュエットの2種目で銅メダルを獲得した小谷さん。引退後はJOCの理事として活動するなど9つの競技団体の役職を兼任している。また、スポーツキャスター、主催するクラブチームの指導者としても活動。さらに2人の子供を育てる母親の顔も持つなど、多忙を極めている。

 小谷さんの1日は娘の弁当作りから始まり、家事を済ませた後、練習場へ。練習では現役だった30年前と今とでは演技の構成や採点基準が大きく異なるため、今の採点基準に合わせて演技を修正していかなければならない。

 だが、午後からの仕事の都合で練習時間はわずか1時間だった。練習後は中東のスポーツ関係者とのリモートミーティング、JOCの会合、アジアの関係者とリモート会議と休まる時はなかった。

 練習時間の確保もままならないことに加え、毎日複数の会議や打ち合わせがあり、海外との時差の関係で深夜や早朝にまで及ぶこともあるため睡眠が3時間以下の日も少なくない。それでも小谷さんが目指すのは8月に九州で開催される「世界マスターズ水泳」への出場だ。

 歴代の五輪選手も多く出場する年代別の世界一を争う国際大会。小谷さんは「未知なるものへの挑戦という感じで不安はある」としながらも「やっぱり表彰台には乗りたいですし、メダルもかけてもらいたい」と復帰戦での表彰台を狙う。

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