「おおかみこどもの雨と雪」漫画版作者の優さん 急性心不全で7月に急死

[ 2017年9月25日 11:12 ]

 2012年に公開され、人気を博したアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」のコミカライズなどで知られる漫画家の優さんが急性心不全のため7月1日に死去した。25日、優さんの夫が優さんのツイッターを通じて報告。また漫画版「おおかみこどもの雨と雪」が連載された月刊コミック誌「ヤングエース」の公式ツイッターでも発表された。優さんは5月末頃から体調を崩していた。

 優さんの夫は「初めまして。優の旦那です。大切なご報告があり、優のアカウントでつぶいております。妻の優ですが、病気療養中のところ、2017年7月1日に急性心不全により急逝いたしました。本来であれば、早速お伝えするところ、あまりにも突然のことで悲しみ深くご連絡が遅くなり、おわび申し上げます」と報告した。

 優さんの夫によると、優さんは5月末頃から体調を崩していた。「徐々に回復傾向にあった最中のことでした。持病に直接的な関係はなく、突発的なことでした」という。

 「2012年に『おおかみこどもの雨と雪』を描かせてもらえ、念願であった漫画家になることができました。そこからオリジナル作品である『五時間目の戦争』を描くにまで至りました。漫画を描くことはつらい部分もあったようですが、ずっとやりたかったことができ、楽しい日々だったと感じています。ずっと夢であった漫画家になれ、ファンの方々や仕事を共にした人々に支えられ、とても幸せな人生だったと思います」と振り返った。

 「ただ、新作の構想をしている最中で、このようなことになり、優本人は悲しく思っていると思います」と妻の思いを代弁。「今まで皆さまのおかげで夢を叶えることができ、さまざまな作品を作り上げることができました。本当ににありがとうございます。これからも優と優の作品のことをよろしくお願いいたします」とファンに感謝した。

 「ヤングエース」の公式ツイッターも「漫画版『おおかみこどもの雨と雪』の著者である優先生がお亡くなりになりました。訃報に接した時は全く信じられなくて、膝から力が抜けたのを覚えています。今でも信じられません」と報告し、悲痛。「旦那さまとご相談し、諸事が片付いてから読者の皆さまにご報告することとなりました。次号のヤングエースにて改めて訃報を掲載いたします。心よりご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

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2017年9月25日のニュース