「直虎」寺田心 驚きと発見の初大河 柴咲コウは驚き「おじいさんが入ってるの?」

[ 2017年4月30日 08:30 ]

虎松役の寺田心と直虎役の柴咲コウ(C)NHK
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 人気子役の寺田心(8)がNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)にレギュラー出演。井伊家当主であった直親(三浦春馬)の息子・虎松役をいきいきと演じている。初挑戦に「大河はすごい。普段と違う髪型や着物で、全然違う僕になったよう」と目を丸くしながら、役作りや見どころについて語った。

 虎松は井伊家の嫡男で、のちの井伊直政(菅田将暉)。父・直親亡き後、後見人となった直虎に育てられる。幼い頃は人見知りで気弱だが、戦国最強の精鋭部隊「井伊の赤備え」を組織するほどに大成。家康の天下取りを支え「徳川四天王」の1人に数えられる。

 「おばあちゃんが一番喜んでくれた」という初大河。「左利きなので、右手で何かをすることがすごく難しかったですね。ご飯を食べる時とかちゃんと意識をしています」とサウスポーならではの苦労も語ったが「大河はすごい。普段と違う髪型や着物で、全然違う僕になったようで楽しい」と目を輝かせる。

 虎松役を演じるにあたり、虎松が幼少期を過ごした鳳来寺を訪れた。「こんなところに住んでいたんだなって。直虎の本は持っていますけど、本は漢字とかいっぱいあって難しい。直虎さんとか虎松くんが本当に住んでいたところに行った方がわかるんじゃないかなって、おばあちゃんとお母さんが連れて行ってくれました」と虎松ゆかりの地に感じるものを大切にイメージを膨らませていった。常に心がけているのは「虎松だったらどんな風に思うのかな」と考えることだという。

 幼い頃の虎松は人見知りで口数が少なく、泣き虫。母・しの(貫地谷しほり)らの後ろに隠れていることも多いが、そんな虎松とは対照的に、寺田自身は人見知りもせず「おしゃべり好きで、ずっとおしゃべりしている」。さぞ苦労しただろうと思いきや「難しいけど、演技しているな、お芝居しているなって思ってやっています」とサラリ。「人見知りをする演技や、いろんな感情を言葉に出さない演技は勉強になりますね」と役者としての成長につなげている。一方で「泣き虫なところは似ているかなあ。だって悔し泣きしちゃうから」と親近感も。「虎松さんになるために僕も頑張らなきゃ」と共闘を誓った。

 虎松には2人の“母”がいる。生みの母である、しのと、後見人として成長を支える直虎(柴咲コウ)。劇中ではもちろん、カメラが回っていない時にもその愛を受けており「しの役の貫地谷さんとは休憩中に一緒にお菓子を食べたり、いっぱいお話をしたり。笑顔がすごく素敵な方で、優しいし、本当のお母さんみたい」と声を弾ませる。「柴咲さんには“おじいさんが入っているのか”って言われましたね」と8歳とは思えぬ寺田の老成ぶりに柴咲が舌を巻いたエピソードも披露。屈託なく笑いながら「いや、入ってないですって。後ろにチャックないです」と機転を利かせた。

 虎松は桶狭間の戦いでの敗北以降、厳しい局面が続く井伊家の“希望”で、直虎の「虎」も「虎松」の「虎」。寺田は「やっぱり、たくさんの人の愛情を注がれた分、母上や直虎さん、井伊家のみなさん、そして民を守る優しい男の子になると思います」と期待する。「泣き虫な虎松が井伊家の後継ぎとしてちょこっとずつ成長していくところが見どころ」と語るように、虎松の歩みや、寺田からのバトンを菅田がどのように受け取るのかにも注目。

 細部まで作り込まれた大河の衣装や美術にも驚いていた寺田は「あと、虎松がお守りにしている根付、今でいうキーホルダーみたいな。あれ上のところに虎が付いていて、その中にはお父さんの形見、琥珀の石が入っているんです。そういう細かいところも作っているから、そこにも注目してみてください」と興奮気味に付け加え、初大河ならではの視点から新しい楽しみ方を提案した。

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2017年4月30日のニュース