「こち亀」40年で初ギネス認定 秋本氏「今後の漫画家人生ですごく元気が出る」

[ 2016年9月14日 10:45 ]

「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」開幕式&ギネス世界記録認定式で、ギネス世界記録公式認定証を手にした原作者の秋本治氏

 17日発売の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で最終回を迎え、40年の連載にピリオドを打つ国民的漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載40周年&コミックス200巻記念イベント「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」が14日、東京・日本橋高島屋で開幕。開幕式には原作者の秋本治氏(63)のほか、舞台版に出演しているタレントのラサール石井(60)、乃木坂46の生駒里奈(20)も駆けつけた。

 開幕式の前には、単行本200巻で「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定され、ギネス・ワールド・レコーズ社の公式認定員から公式認定証が授与された。同作品がギネス世界記録に認定されるのは今回が初めてで、40周年を迎えての偉業達成となった。

 認定証を受け取った秋本氏は「『少年ジャンプ』で40年書かせていただいて、このような形で見ていただけるのは今後の漫画家人生ですごく元気が出ること。ありがとうございました」と認定に感謝するとともに、今後の執筆活動にも意欲を見せた。

 舞台版の監督、脚本、主演を務めるラサールは「舞台のスタッフは稽古途中で連載終了を聞いた。誰しも終わると思っていなかった」とまさかの連載終了に驚きつつも「終了に花を添えるよう舞台版を頑張ります。力の続く限り舞台を務めあげたい」。アニメ版でも両さんの声を担当するラサールは「最後の両さんの声で」と「たとえ、連載が終了してもこち亀、両津勘吉は永久に不滅です」と力強くメッセージを送った。

 舞台版初参加の生駒は「(舞台版は)現実の世界とマンガの世界がリンクしていて素晴らしい世界で、とても楽しい。私は20歳なんですけど、20年前でも素晴らしい作品だったところに、こうやって参加させていただいて緊張しています」とあいさつした。

 1976年(昭51)9月に連載スタート。「こち亀」の愛称で親しまれ、東京の下町を舞台に、ハチャメチャ警官・両津勘吉の巻き起こす騒動を描いてきた。40年間、一度の休載もなく連載が続いており、17日初内の200巻で単行本は累計1億5000万部以上を超える。同展では原画など150点以上のものが展示され、作品の世界観を存分に楽しめる内容になっている。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月14日のニュース