さだまさし、ゴスペラーズの“連帯責任”問う「どうするつもりだ?」

[ 2015年8月12日 05:30 ]

さだまさし(右)に突っ込まれ恐縮するゴスペラーズ・北山陽一

 シンガー・ソングライターのさだまさし(63)が主宰する東日本大震災チャリティーコンサートが11日、東京・日本武道館で行われた。

 さだの長女でピアニストの佐田詠夢(えむ、28)と、男性ボーカルグループ「ゴスペラーズ」北山陽一(41)が9月下旬に結婚することを今月3日に発表。さだは初めて、父親としての思いを語った。

 序盤で、ゲストのゴスペラーズを紹介し、初めての“父子共演”。「北山くん、おめでとうございます」と人ごとのように切り出すと、北山は恐縮しきりでうつむき、ぎごちなく何度もおじぎ。

 さだが続けて、「君たちはグループとして、一人のメンバーの不祥事をどうするつもりだ!?」と、リーダーの村上てつや(44)に詰め寄ると、村上らゴスペラーズのメンバーは「僕らができたことは、さださんのあの歌の歌詞を読み返すことだけです」とたじたじになりながら答えた。

 「あの歌」とは、嫁ぐ娘の相手に「殴らせろ」と、寂しくなる父親の心境を描く「親父の一番長い日」(79年)。

 北山はうつむいたままだったが、ほかのメンバーが「一列になって頬を差し出します」と口をそろえ、会場は笑いと祝福の拍手が響いた。

 開演前に、主宰者として会見を行ったさだは、北山から結婚を告げられた時を振り返り、「嫁がせるというか、迎え入れるというか。殴りもせず、粛々と“頑張ってください”と伝えました」。そして「親の気持ちになれば(娘に)そばにいてほしいだろうけど、ずっといられてもつらいものがあるし、そういう意味ではいいんじゃないですか。祝福していただいて感謝しています」と静かに喜びをかみしめていた。

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2015年8月12日のニュース