レディー・ガガ 新アルバムは“らしさ”封印 全編ジャズカバー

[ 2014年7月31日 05:30 ]

クラシック・ジャズをカバーした新アルバムを出すレディー・ガガ

 米歌手レディー・ガガ(28)が、奇抜で前衛的な“ガガらしさ”を完全封印したアルバム「チーク・トゥ・チーク」を9月に発表する。

 全編がクラシック・ジャズのカバー。プロデュースもこなすアーティスト性の高さが前面に出ていた、従来のオリジナル路線とは一線を画す。

 また、30日に発表されたイメージ写真は、よくいるクラブシンガーのよう。色とりどりのウイッグや「生肉ドレス」に代表される型破りな服装は影を潜め、「誰?」とツッコミたくなるほどだ。

 あらゆる要素で自らを偶像化してきた手法と異なり、一歌手としての側面に回帰する新境地。ガガは「今回は私の本物の声を見せたかったの」とコメントを寄せている。

 制作にあたり、米大御所男性歌手、トニー・ベネット(87)を、パートナーに“ご指名”。「米音楽界最高の男性ボーカリスト」と称されグラミー賞通算17部門受賞。1950年のデビューから現在まで第一線で活躍し、1950~2010年代まで全年代でアルバムがチャートインしたレジェンドだ。

 2011年に共作したことがきっかけ。「トニーにとってこのアルバムはジャズである必要があったの。私も幼い頃からジャズを愛し、歌ってきた」とガガ。新旧トップスターの懸け橋に、米国の魂ともいえるジャズは最適だったのだろう。先行シングル「エニシング・ゴーズ」でも、コク深いかけ合いが楽しめる。

 時代をリードする存在がある日突然、全く違う世界に転向するような話だが、常人の度肝を抜き続けてきたガガにとっては、それも驚くべきことではないのかも。「この作品はジャズの名曲集だけど、モダンに仕上がっているアルバムよ」と、深い自信を見せている。

 日本発売は9月24日。

 ≪8・13&14来日公演≫ガガは来月13、14の両日、QVCマリンフィールド(千葉市)で来日公演を行う。14日の前座に5人組アイドル「ももいろクローバーZ」が選ばれたことでも話題になった。13日のチケットはすでに完売。こちらは新作アルバムとは異なり、ポップスターの神髄が満喫できるライブになりそうだ。

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