漫才師の海原しおりさんが脳腫瘍のため死去 58歳 

[ 2014年1月3日 18:27 ]

脳腫瘍のため死去した海原しおりさん

 漫才コンビ「海原さおり・しおり」のしおり(本名・網谷しおり)さんが3日午前8時33分、脳腫瘍のため大阪府内の病院で亡くなった。58歳だった。鹿児島県出身。所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーが発表した。

 通夜は5日午後7時、葬儀・告別式は6日午前11時から、いずれも大阪府箕面市半町4の6の32、箕面聖苑=(電)072(720)7980=で。喪主は長男一馬(かずま)さん。

 海原しおりさんは2012年7月に体調不良を訴え、検査の結果、脳腫瘍と診断。8月に手術。休養に入っていた。術後、定期的に通院。昨年12月下旬に体調を崩し、再入院。2日に容体が急変し、意識がなくなった。

 相方のさおり(56)は「正直今は気持ちの整理がつきません。本人は舞台復帰を一番望んでおりまして、本当に残念でたまりません。ただ相方に『今までありがとう』しか、今は言葉が見つかりません」と悲しみに暮れた。

 海原しおりさんは海原さおりとコンビを組み、77年に「美空ひばり特別公演」に出演。78年、「花の110番 しおり・ひろこ」としてデビュー。翌年に海原お浜・小浜に弟子入りし、「海原さおり・しおり」に改名した。80年「第1回ABC落語漫才新人コンクール 審査員奨励賞」「第11回NHK上方漫才コンテスト 優秀賞」、81年「第16回OBC上方漫才大賞 新人奨励賞」を受賞。

 デビュー30周年の2009年5月には所属事務所のケーエープロダクションを退社し、10年2月に吉本興業入り。かつてコンビでやってきた漫才やリサイタル、講演会はもちろんのこと、「漫談や歌もやりたい」と、しおりさんは新天地での再出発に意欲を燃やしていた。

 しおりさんは87年に元競艇選手の網谷茂さんと結婚し1女1男をもうけたが、05年に離婚したことを告白。相方のさおりの夫は「大木こだま・ひびき」の大木こだま(62)。

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