獅童「頭が真っ白」母・小川陽子さん急死…所属事務所代表

[ 2013年12月18日 05:30 ]

声を震わせ報道陣に対応する中村獅童

 歌舞伎 俳優・中村獅童(41)の母で、所属事務所代表の小川陽子(おがわ・ようこ)さんが17日午前、心不全のため東京都杉並区の自宅で死去した。73歳。京都府出身。獅童の仕事現場に度々顔を出すなど、熱心な“ステージママ”として知られた。獅童は同日夜、東京・歌舞伎座で公演終了後、報道陣に「急なことで気が動転しています」と涙を浮かべ憔悴(しょうすい)しきった様子で話した。

 陽子さんは17日朝、自宅の浴室で浴槽につかった状態で亡くなっているのを関係者が発見。松竹によると、死因は心不全だった。

 獅童が人気役者になる前からマネジャーのように寄り添い、個人事務所の社長に就任後も仕事現場に度々顔を出す“ステージママ”。10月24日に親子そろって都内で行われたトークショーに出演した際には7歳で歌舞伎界に入った獅童について「最初“この子に役者は無理”と皆さんがおっしゃった。私は負けん気が強いから“何くそ!やらせてみせる”と思った」などと元気に話していた。

 獅童はこの日午後4時半から、歌舞伎座で12月公演「仮名手本忠臣蔵」夜の部に出演。終演後、集まった報道陣の取材に応じた際は、顔は青白く、憔悴しきった様子。「急なことで気が動転していまして…」と繰り返す一方、「25日まで歌舞伎座で無事(公演を)務めることが私の仕事だと思いますので」と気丈に話した。

 それでも、言葉を続けようとすると目に涙を浮かべ、「今月は大役をやらせていただき、先月には初めて(明治座で)座頭をやらせていただいたことを母も喜んでいた矢先でした」と声を詰まらせた。「気が落ち着きましたら、皆さまにあらためてごあいさつをさせていただきたいと思います」と話し、かぶっていたキャップを取って一礼すると、迎えの車に乗り込んだ。様子を見守っていたファンらからは、「獅童頑張れ!」「萬屋!」と掛け声が飛んだ。

 これに先立ちマスコミ各社に発表した文書でも「本当に突然のことであり、頭が真っ白な状態です」などとつづっていた。

 元映画プロデューサーで父親の三喜雄さんは08年に胃がんで亡くなっている。

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2013年12月18日のニュース