日本人プロデューサー作品にトニー賞 川名さん「キンキーブーツ」

[ 2013年6月10日 13:02 ]

 米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞(第67回)が9日、ニューヨークで発表され、ミュージカル部門の作品賞に「キンキーブーツ」が選ばれた。同作品にはニューヨークを拠点に活動する川名康浩さん(52)がプロデューサーの一人として関わっている。

 川名さんのプロデュース作品がトニー賞候補になるのは「エビータ」などに続き3年連続だった。授賞式後、川名さんは共同通信の電話取材に「ようやくここまで来ることができた。本当にうれしい」と喜びを語った。

 「キンキーブーツ」は英コメディー映画をミュージカルで舞台化。歌を作詞・作曲した米歌手シンディ・ローパーさんがベストスコア賞を受賞し「ブロードウェーありがとう」と涙を浮かべながら謝辞を述べた。

 「キンキーブーツ」は13賞でノミネートされ、6賞を受賞した。同作品には二十数人のプロデューサーが関わった。

 また、キョードー東京がプロデュースに参加した「ピピン」が最優秀リバイバルミュージカル作品賞などを受賞した。

 昨年のトニー賞は、石岡瑛子さん(昨年死去)がミュージカルの衣装デザイン賞候補に。2005年には宮本亜門さん演出の「太平洋序曲」がリバイバルミュージカル作品賞などにノミネートされたが、いずれも落選した。

 トニー賞は1947年創設。ニューヨークの劇場街ブロードウェーで上演された演劇、ミュージカルを対象に、最優秀作品賞などが贈られる。(共同)

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2013年6月10日のニュース