稲山琴美さん 美人すぎる東海地方初の女性鵜匠に指名予約殺到 

[ 2013年6月2日 06:00 ]

東海地方初の女性鵜匠としてデビューを果たした稲山琴美さん

 約1300年の歴史を誇る愛知県犬山市の「木曽川うかい」が1日、開幕し、同県小牧市出身の稲山琴美さん(24)が、東海地方初の女性鵜匠(うしょう)としてデビューした。昨年5月に公募で選ばれ「鵜匠見習い」に任命されて以来、ネット上などで「美人すぎる鵜匠」と評判を呼んでいた。市は客足低迷を解消する“女神”として期待を寄せている。

 顔立ちは女優の北川景子(26)、松下奈緒(28)を想起させる華やかさ。伝統的な烏帽子(えぼし)をかぶり、腰みのを巻き、初めて川に出た稲山さんは、“男仕事”とも言われる力仕事を、爽やかな笑顔でこなした。

 手縄をたぐって鵜を引き上げ、魚を吐き出させると見物客から歓声が上がった。「ドキドキしたけど、思ったよりやれた。70点かな」。操船、かがり火の管理をこなしつつ、約10匹の魚を捕った。1年間の修業の成果に師匠の武藤孝義さんは「100点満点」と目を細めた。

 同協会によると「“稲山さんの船に乗りたい。予約したい”と、“ご指名”の電話が毎日殺到している。これまで少なくとも100件は来ています」。ただ、客が船を指定することはできない。稲山さんは火、水、土曜日に乗船する。

 木曽川の鵜飼い漁は1975年の約4万7000人をピークに客足が低迷の一途。“美人鵜匠”によるV字回復を目指し、同協会は「観光盛り上げの起爆剤になってほしい」と沸いている。

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