島田紳助 芸能活動引退「僕の中ではセーフでしたが…」

[ 2011年8月23日 23:05 ]

芸能活動引退について、涙ぐみながら記者会見するタレントの島田紳助

 タレントの島田紳助(55=本名・長谷川公彦)と所属先の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の水谷暢宏社長らが23日深夜、東京都内で緊急記者会見し、島田と暴力団関係者との親密な関係が明らかになったため、島田が同日をもって芸能界を引退すると発表した。

 芸能界のトップを走り続けてきた人気者が暴力団関係者との交際を理由に引退したことは、社会に大きな影響を与えそうだ。

 島田は「(暴力団関係者とされる)友人は一般人と認識していた。悪いことをしているという意識はなかった。僕の中ではセーフでしたが、(指摘を受け)アウトだと知った。一番重い処罰を下したのでお許し願いたい。完全に僕のミスです」と話し、芸能活動を「悔いはない」と振り返った。

 関係者によると、この友人は元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告(恐喝未遂罪で実刑判決を受け上告中)という。

 会見によると、島田と数十年にわたり交流のある友人が暴力団関係者となったが、電話や電子メールで連絡を取り続けていた。また十数年前にこの友人を介して、別の暴力団関係者に島田のトラブルを解決してもらうなどした。法律に触れる行為はなく、利害関係もないが、島田が社会的責任をとって引退すると申し出た。

 同社は今月中旬、島田が2005年から07年にかけ、暴力団関係者と親密な関係をうかがわせるやりとりをしていたとの情報を入手。島田本人に確認したところ、事実関係を認めた。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーは「テレビなどのメディアに出演しているタレントとしては許されない」と説明。水谷社長は「信頼を裏切り、多大な心配とご迷惑をかけたことをおわびします」と謝罪した。

 島田は、故松本竜助さんと組んだ漫才コンビで人気に。最近はテレビ番組の司会者として活躍し、「行列のできる法律相談所」や「クイズ!ヘキサゴン2」などの人気番組に出演している。

 04年には、吉本興業の女性社員を殴ってけがをさせたとして略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受け、芸能活動を一時自粛した。

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