“経験者”美川「子供に会わず施設で治療を」

[ 2009年9月18日 06:00 ]

 保釈された酒井法子被告について、歌手で大麻取締法違反で逮捕された経験のある美川憲一(63)は「まずは自分自身が立ち直ること」とし、覚せい剤の副作用を病院などで完全に治療することを勧めた。「心身ともに大丈夫なことを示せれば安心して仕事も頼めるし、芸能界にも復帰できると思う。あとは、はい上がるだけよ。頑張って」とエールを送った。

 今回の事件はファンの方はもちろん、私にとってもショックでした。彼女にそういうイメージはなかったから。
 裁判員制度のPR映画に主演した時、ウソをつきながら仕事をしたことを一番分かっているのは彼女自身。そういう自分がいたことをいま一度見つめることが大切ね。
 ご主人に勧められて1回だけと思ったのが、2回、3回と増えて…。もうやめようと思っても体が求める感じになって。やっぱり人間は弱いものなのよ。罪は自分で背負っていかなければならないものだから、これからの人生はよほど、自分で気持ちを強くしていかなければダメね。
 私自身が経験あるから分かるけど、こういうことを起こすと、周囲からは、同じことを繰り返すんじゃないかと見られちゃう。実際、再犯率は高いみたいだし。友達もみんな離れていくし、どこか犯罪者を見る目で見られる。それを耐えるには結局、自分が立ち直るしかないし、周囲の人たちにちゃんと認めてもらえるよう、大変な思いで頑張らなきゃならない。
 保釈後、お子さんに会いたいみたいだけど、まずは病院とか治療できる施設に入った方がいいと思う。そこで本当に大丈夫というお墨付きをもらってからでいいんじゃないかな。だって、覚せい剤を常習していたことは周知の事実なのだから、いまさら隠す必要はないし、堂々と治してからの方がいい。そうすれば、安心して仕事で使おうと思う人も出てくるでしょう。芸能界に復帰することもできると思う。
 記者会見もして、逃げずにマイクの前で素直な気持ちを話したし。時間はかかるかもしれないけど、きっと少しずつ分かってくれる人も出てくる。私たち芸能人は長くこの世界でやっていると、意外とこの世界でしかやっていけないものよ。時間はかかっても、謝罪の気持ちと立ち直った姿勢を強い意志をもって見せていかないとね。
 孤独な拘置生活の中でいまは、お子さんとご主人と3人で静かに生活したいと思っているみたいだけど、お子さんのためにもまずは治療すること。ご主人とはいずれ元サヤに戻るとしても、しばらく会わない方がいいわね。傷を癒やしながら生活する方が危ない気がするわ。お互いに立ち直って、それでも愛があるなら、その時から一緒に生活を始めても遅くはないでしょう。
 これからの生活は、きれいごとじゃないわよ。覚せい剤に手を出さなきゃいけない何かが彼女にはあったということ、それを自分で見つけることが何より大事。それが自覚につながるから。
 お子さんのためにも、ファンの方たちのためにもぜひ立ち直ってほしいわ。

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2009年9月18日のニュース