勘三郎 16年ぶり香川の金丸座に「感慨無量」

[ 2009年4月5日 16:08 ]

 香川県琴平町の国指定重要文化財「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で開かれる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」に16年ぶりに出演する座頭の中村勘三郎(53)が5日、記者会見し、「自分の原点に戻ってきた。感慨無量」と思いを語った。

 7日から始まり、今年で25回目。父の17代目勘三郎が1988年に舞台にかけるはずだった「俊寛」を演じることに「これで父の思いを継げる」と話した。
 25日まで連日5演目。中村の長男勘太郎、次男七之助も加わり、金丸座では初の親子共演が実現する。
 この日は町立琴平中の生徒ら約160人も「俊寛」のけいこを見学。「迫力があった」と感激した様子だった。
 事務局によると、既に全席完売。「キャンセルが出れば当日券を売ることもある」という。
 旧金毘羅大芝居は1835年に建てられた日本最古の芝居小屋として知られる。

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2009年4月5日のニュース