沢竜二 今年も開催ブロードウェー公演

[ 2008年11月1日 06:00 ]

3年連続となったNY公演をスタートさせた沢竜二。ショーでは熱いステージを展開

 大衆演劇の第一人者、沢竜二(72)による米国ニューヨーク公演「沢竜二・決定版!」が30日(日本時間31日)、オフブロードウェーの「アメリカン・シアター・オブ・アクターズ」でスタートした。

 3年連続となったエンターテインメントの本場での上演。夫婦愛を描いた第1幕の芝居「お里沢市」では得意の2役早変わりで観客を沸かせ、ショー形式の第2幕では豪快な「助六太鼓」や「眠狂四郎」に扮しての殺陣などを展開。また、13歳ながら“日本一の扇子使い”と評される宝海(たかみ)大空が、扇子さばきの妙技を披露してショーに花を添えた。
 「サンキュー」「ゴーホーム」…。セリフに英語も交えた涙あり笑いありの約2時間。キャットウオーク(舞台上部の通路)やはしごを活用するなど、劇場空間を最大限に活用した“沢ワールド”に、満員の観客も大拍手。沢は「舞台を通して日本文化を伝えたい。言葉ではなく、見たままを感じてもらえれば」と充実した表情を見せた。
 公演は現地時間の2日まで。終了後はブラジル移民100周年の記念行事の特別招待を受けて、サンパウロで日本の伝統芸を披露する。

 ◆沢 竜二(さわ・りゅうじ)1935年(昭10)11月19日、大分県生まれの72歳。4歳で初舞台に立ち、16歳で一座の座長に。50~60年代、チャンバラ劇にロカビリー演奏を取り入れた「ロカビリー剣法」がヒット。大衆演劇の座長としてロサンゼルス、ラスベガスなど海外公演も精力的に展開。主な出演作に舞台「ゴドーを待ちながら」、映画「陽炎」など。

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2008年11月1日のニュース