愛華みれ“リンパ腫”治療で舞台降板

[ 2008年3月22日 06:00 ]

「自分らしく前向きに病気と闘います」とコメントした愛華みれ

 宝塚花組の元トップスターで女優の愛華みれ(43)が都内の病院でリンパ腫と診断され、今月下旬から入院し、治療に専念することになった。所属事務所が21日、発表。病気を理由に4月4日初日のミュージカル「SEMPO」を降板し、体調が気遣われていた。愛華は「自分らしく前向きに病気と闘います」とコメントした。

 所属のホリプロ・ブッキング・エージェンシーによれば、愛華は先月中旬、右肩鎖骨と首の付け根にしこりがあるのに気付き、都内病院で精密検査を受けた。結果を待ちながら、今月2日千秋楽の出演舞台「ペテン師と詐欺師」の兵庫公演を務め、「SEMPO」(東京・新国立劇場)の稽古にも2度ほど参加。そんな愛華に告げられたのはリンパ腫という診断だった。
 抗がん剤投与による化学療法を受けるため、今月下旬から2週間の予定で入院。その後も経過を見ながら、定期的に治療を受けるプログラムが組まれた。愛華は「思ってもみない病気に戸惑い、動揺もしましたが、今は少しでも早く治して元気な姿をお見せできるよう頑張ります」と闘病に前向き。「SEMPO」の降板については悔しさもにじませたが「ステキな舞台になると信じています」と共演者やスタッフにエールを送った。
 事務所関係者は「医師からは“必ず治る”と言われており、本人も闘志満々。経過を見ながら仕事復帰を考えていくが、8月6日に幕を開ける新宿コマ劇場の“シンデレラ the musical”で復帰させたい」と話している。
 愛華の病気降板に「SEMPO」に主演する吉川晃司(42)は「われわれ共演者一同、彼女に安心して治療に専念していただくためにも、この作品を成功させるべく日々、全力で臨んでおります」とエール。また代役に決まった宝塚時代の後輩、森奈みはる(40)も「1日も早く元気になってください。元気になったらまた共演する約束をしていますものね」と復帰を待ち望んでいる。

 ◆愛華(あすか)みれ 1964年(昭39)11月29日、鹿児島県生まれ。85年に宝塚歌劇団で初舞台を踏み、99年に花組トップに。代表作は「源氏物語 あさきゆめみし」「ミケランジェロ」など多数。01年に退団し、舞台や映画で活躍。09年公開の日中合作映画「昴」にも出演。血液型O。

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2008年3月22日のニュース