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メイウェザー 朝倉未来のボクシングセンス評価「昔から始めていたら良いところにまで行った」

[ 2022年9月25日 17:45 ]

超RIZIN   フロイド・メイウェザーー朝倉未来 ( 2022年9月25日    さいたまスーパーアリーナ )

<超RIZIN>試合後、朝倉(左)とハグするメイウェザー(撮影・島崎忠彦)
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 総合格闘技イベント「超RIZIN」が25日にさいたまスーパーアリーナで開催された。メインイベントでプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)が朝倉未来(トライフォース赤坂)とボクシングルールに基づいたRIZINスタンディングバウトマッチで対戦。メイウェザーは2回TKO勝利を飾った。

 
 朝倉未来については「彼を誇りに思う。なぜなら彼は私がお客さんを盛り上げることに貢献した。2人とも試合中楽しんだ。我々は人々が求めていたものを提供することができた。前回(の那須川戦)は90秒だったが、今回は2ラウンドフルでエキサイトメントを提供できたので彼を誇りに思う」と称えた。

 さらに「今は30歳ということで可能性は低いと思うが、昔から始めていたらボクシングでも良いところにまで行ったと思う。とにかく彼は戦いに来た。試合中も笑顔を見せたり、楽しんでいるようなそぶりは見せていたのでポテンシャルはあると思う。とにかく彼は格闘技を選んだ。人それぞれだ」とボクシングセンスも評価した。

 物議をかもした調整については「本当なら2週間前に来日して時差対応したかったが、今回は調整もうまくいかず、基本的には3時間ぐらいしか寝てなくて、実は今日も3時間ぐらい前に起きた。ちょっと体の動きが悪かったが、言い訳はしない」と言い切った。

 2ラウンド終了間際の決着には「格闘技にはいろんな状況がある。最後まで時間を使いたかった。そんなに強くは当ててない。その前に当てた、いくつかのパンチのダメージが積み重なって倒れたと思う。あそこで決めにいった意識はない。実は日本にいる親しい友人からリクエストがあり、1ラウンドは引っ張って、2ラウンドぐらいでKOしてほしいとのことだったので、それに応えようとは思った」と余裕で語った。

 未来の映像は全く見ずに試合に臨むと豪語していたことについて「自分は経験から対戦相手と向き合っているだけで、試合中にデータを集めることができる。今回の試合も常に自分がプレッシャーをかけて、相手の反応を見た。相手は非常に大きな力強いパンチを返してきた。どんなファイターでも1ラウンドは非常に強い。2ラウンドあたりから彼の呼吸がちょっと乱れてきたのが分かった」と試合中に相手を感じ取ったメイウェザー。

 「私は現役の頃とは比べものにならないが、今もコンディションは最高の選手と思っている。現役の頃の12ラウンドのタイトルマッチのためのつらい練習は当然やっていないが、エキシビション用には週に2、3回の練習はちゃんとやるようにしている。何のために真剣になる必要があるのでしょうか。最初は軽いパンチを当てて様子を見ていたが、彼はだいぶ強いのを返してきた。そういうメッセージを送ってくるのならとボディーを2発、強めのパンチを当てて、そっちがそういう気持ちならこっちも強いのを打てるというメッセージを送った。それでも彼はベロを出したりニコニコしていたので、そういうことかと。そうやって遊んでやるつもりならば、いつまで続くのか、じゃあやってみようか、という気持ちで試合をした」と試合を振り返った。

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