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アルバレス 6回TKOでカーン撃破!注目の一戦は衝撃の結末

[ 2016年5月8日 14:48 ]

サウル・アルバレス(左)は6回にアミール・カーンをノックアウトする (AP)

 プロボクシングのWBC世界ミドル級タイトルマッチが7日、米国のネバダ州ラスベガスで行われ、王者サウル・アルバレス(25=メキシコ)が挑戦者のアミール・カーン(29=英国)を6回TKOに下し、初防衛に成功した。

 試合は160パウンド(72・5キロ)がリミットのミドル級タイトルマッチと銘打たれているが、155パウンド(70・3キロ)の契約ウエイトで行われた。これはアルバレスが長く154パウンド(69・8キロ)がリミットのスーパーウェルター級で戦っていたのに対し、カーンは147パウンド(66・7キロ)がリミットのウェルター級までの実績しかないことを考慮に入れてのもの。

 その体格差から、一部ではミスマッチともささやかれたが、初回はラウンド前半にカーンが右をヒットさせ、後半はアルバレスが左フックで応戦するという互角の展開。2回はカーンが持ち味のスピードを生かし、アルバレスにミスブローを誘発させた。しかし、4回からはアルバレスのプレッシャーが強くなり、徐々にカーンは劣勢に立たされる。

 フィニッシュは衝撃的だった。6回、アルバレスの大きく振った右がカーンの顎をヒット。操り人形のように脱力したカーンはダウン時に後頭部をキャンバスに強く打ちつけ、完全に戦闘能力を失った。レフェリーは即座に試合をストップ。アルバレスは心配そうにカーンの様子を伺ったが、英国人は試合後に自身のツイッターで無事であることをアピールした。

 ボクシングファン注目の一戦で、見事なKO勝ちを収めたアルバレスの戦績はこれで50戦48勝(34KO)1敗1分。試合後には「グローブをはめて、いま戦おうぜ」と暫定王者のゲナンジー・ゴロフキン(34=カザフスタン)を挑発した。一方、カーンの戦績は35戦31勝(19KO)4敗。

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