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八重樫 判定で初防衛 要所でポイント、終盤ひるまず打ち合い

[ 2016年5月8日 19:16 ]

8回、テクアペトラ(右)に左フックを見舞う八重樫

 ボクシングのダブル世界戦は8日、東京・有明コロシアムで行われ、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は王者・八重樫東(33=大橋)が同級11位の挑戦者マルティン・テクアペトラ(26=メキシコ)に2―1の判定勝ちを収めて初防衛に成功した。

 1回は慎重に立ち上がった八重樫は2回にワンツーを被弾後、打ち合いに応じてボディーを返した。3回は最初に距離を取り、その後は潜ってボディー狙いに徹すると、テクアペトラは明らかに嫌な表情。4回には左ボディーから上へ返すコンビネーションも見せた。相手の単調な攻撃を見切ったのか、5回にはガードを下げて誘い、カウンターを打ち込む余裕も披露した。

 中盤以降は足を使って試合をコントロールしつつ、要所でパンチをまとめた。9回終盤には前に出てきた相手と激しい打ち合い。スタミナ自慢のテクアペトラも最後まで反撃の手を緩めず、11回終盤には激しいパンチの応酬となった。最終回は頭をつけ合っての殴り合いで相手がぐらつく場面もあったが、決着は判定へ。ジャッジの採点は一人が115―113でテクアペトラを支持したものの、残り2人は116―113、115―113で八重樫だった。

 ▼八重樫東の話 すいません。やっぱり僕はこういう戦いしかできません。最初はいいところを見せようとしたんですが、やっぱりダメでした。僕の実力が高くなかったということ。もっと圧倒できる試合ができるように頑張りたい。

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