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尚弥 新妻のサポートで完全体「戦闘モード、入りました」

[ 2016年5月8日 05:30 ]

計量をパスし大橋会長のカメラにポーズを決める井上尚

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・井上尚弥VS同級1位ダビド・カルモナ

(5月8日 有明コロシアム)
 ダブル世界戦の前日計量が7日に都内で行われ、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)はリミットいっぱいの52・1キロで一発パス。昨年12月に結婚した咲弥夫人(22)のサポートを受け、万全の調整で2度目の防衛戦に臨む。挑戦者ダビド・カルモナ(24=メキシコ)は最初の計量で200グラムオーバーし、1時間40分後の再計量を51・7キロでクリアした。

 計量を終えた井上尚は「戦闘モード、入りましたね」と気合をみなぎらせた。自身の直後に計量台に上がったカルモナが200グラムオーバー。対戦相手の計量失敗は初めてだったが「200グラムなら簡単に落ちるでしょう」と意に介さなかった。

 挑戦者とは対照的に、自身のコンディションは「今までで一番いい。体重もすんなり落ちたし、体調はバッチリ」と言い切る。従来の試合と異なるのは、新婚ホヤホヤの咲弥夫人が最初から食事を担当したことだ。減量に適した栄養価の高いメニューを用意するのはもちろん、井上尚のリクエストにも応じて工夫してくれるそうで「サポートが大きい。食事内容は実家でも一緒だけど、より頑張らないといけないなというのはある」と感謝する。計量後は父・真吾トレーナー特製のサムゲタンスープでの栄養補給が定番だが、「そろそろ(夫人に)伝授してもらおうかな」と明かした。

 先月27日のWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦では計量を3度目でパスしたコラレス(パナマ)が内山高志(ワタナベ)を2回KOする波乱。大橋秀行会長は「内山の時もこんな感じだったので油断できない」と表情を引き締めた。相手はテクニシャンとあり、来日したWBOのバルカルセル会長も「井上のボクサー人生で一番タフな試合になるのでは」と予想したが、王者は「テクニックだったら自分も負けない。技術タイプでもしっかり倒したい」と“反論”。「ベストの状態でリングに上がって、最終的にKO決着になればいい」と自信を示した。

 ネックレスを着けたまま計量に臨んだことを指摘されると「結婚祝いなんです。着けずにいるとなくしちゃうんで」と胸元に手をやって照れた。6月には挙式も予定。最適なコンディションと最高の勝利で自ら花を添える。

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2016年5月8日のニュース