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王者山中 村田の手本に!応援予定金メダリストにプロ魂見せる

[ 2013年4月6日 06:00 ]

王者・山中がロンドン五輪金メダリスト・村田からのメールを見せる

プロボクシング WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・山中慎介―マルコム・ツニャカオ

(4月8日 両国国技館)
 トリプル世界戦の予備検診が5日、都内で行われ、3度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者の山中慎介(30=帝拳)はロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(27)から激励メールが届いたことを明かした。村田は南京都高の3年後輩で、試合当日も応援に駆けつけることを約束。山中はプロの先輩として手本を示す覚悟だ。

 山中のスマホに村田からメールが届いたのは4日夜のこと。村田は「減量大変な中メッセージすみません」と丁寧に前置きした上で「試合、応援に行かせていただきますので、よろしくお願いします」「いつの間にか先輩のニックネームが神の左になっていますが、リアルにスロー再生で見て勉強させていただいております」「最高の状態と伺っておりますので、試合が更に楽しみです」と伝えてきた。

 山中は「気合が入りました」と後輩からの激励メールを喜んだ。3学年違いの後輩とは一緒に練習したわけではないが、同じ武元前川(たけもと・まえかわ)監督(故人)にボクシングの基礎を学んだ。昨夏のロンドン五輪前に日本代表が帝拳ジムに出稽古に来た時には、既に世界王者だった山中がエールを送った。その後、村田は日本人として48年ぶりの金メダル獲得の快挙を達成。そんな頼もしい後輩を「知名度で負けているので、少しでも追いついて、追い越せるようにしたい」と引き立てた。

 予備検診では対戦発表会見以来、2カ月半ぶりに元WBC世界フライ級王者のツニャカオと顔を合わせ「体調は良さそう」と警戒した。初防衛戦から3戦連続で元世界王者と拳を交える厳しい戦いだが、金メダリストの応援は心強い限りだ。村田は勤務先の東洋大を3月末で退職し、近くプロ転向を正式表明する予定だ。「先輩として、いい試合を見せられるようにしたい」。後輩に下手な試合は見せられない。ただ勝つだけでなく、プロの手本となる試合内容を追求していく。

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2013年4月6日のニュース