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興毅 復興刈りでKOだ「頑張ろうというメッセージ」

[ 2013年4月6日 06:00 ]

七三分けの側頭部を短く刈った「復興刈り」で登場した亀田興

プロボクシング WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・亀田興毅―パノムルンレック・カイヤンハーダオジム

(4月7日 大阪・ボディメーカースタジアム)
 世界戦の調印式が大阪市阿倍野区で行われ、6度目の防衛戦に臨む亀田興毅(26=亀田)は「七三分け」の側頭部を短く刈り込んだヘアスタイルで登場。異様な存在感を醸し出した髪形について「復興刈りや」と得意げに説明した。

 1923年(大12)の関東大震災後、手入れに手間がかからないようにした震災刈りが流行。それを現代風にアレンジしたものだ。「頑張ろうというメッセージ。活動を続けていくことに意味がある」。東日本大震災直後から物資を送り、興行で募金を実施するなど復興支援活動を継続してきた。2年以上経過しても復興は道半ばだけに、被災地支援をあらためて呼びかけた。

 最大の支援は鮮やかな勝利と心得ている。「チャンピオンらしい強い勝ち方をしたい。サウスポー同士でパンチを当てやすいし、KOで今年初戦を飾りたい」。挑戦者と同門の元WBC世界フライ級王者のポンサクレックにはキャリア唯一の黒星を喫している。宿敵の後輩を迎えての防衛戦は借りを返す絶好機。しかし本人は「特に気にしてない」と平常心を強調した。世界戦で2度のKO勝利は今回と同じ会場。相性のいいリングで有言実行を果たす。

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