桑田真澄氏の思う粋な人物は「顔は優しい」も「言葉が重い」 乱調時に言われた一言に「鬼だなって」

[ 2023年12月17日 18:55 ]

桑田真澄氏
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 BS5局共同企画「テレビが伝える“プロ野球”~あの歴史的瞬間、そして、未来へ~」の第1弾「巨人90周年~粋を継ぐ者~」(後7・00)が16日にBS日テレで放送され、来季から2軍監督を務める桑田真澄氏(55)が「粋」だと思う人物について語った。

 桑田氏は「歴代エース対談」のコーナーに、来季は1軍投手チーフコーチとなる杉内俊哉氏(43)、そして菅野智之投手(34)とエースナンバーである「18番」を背負ってきた3人で登場した。

 来年で区切りの90周年を迎える巨人。番組側が「九十」にちなんで「粋」だと思う巨人関係者を尋ねると、桑田氏は「僕はやっぱり直属といいますか、藤田さん、堀内さんなんですよね」とともに18番を付けた大先輩で、巨人監督も務めた藤田元司氏(2006年死去、享年74)と堀内恒夫氏(75)の名前を挙げた。

 「この大先輩に追いつき、追い越せで…ね。やってきましたし。堀内さんは凄く陽気で、はい。楽しい方でした。僕にとってはですね」と懐かしそうに笑顔で回想。「藤田さんは顔は優しいんですけど、発する言葉は凄く重いといいますか」と続けた。

 新人時代の監督だった藤田氏とは、その後に忘れられない思い出もあるそう。それは、ある試合でコントロールに定評のあった桑田が珍しく制球に苦しみ、先制を許した試合だったという。

 「僕は代えてほしいわけですね。これで代えてもらえるわ…って思いながら待ってたら“おぉ真澄、きょう調子悪いな”って。“きょう全員リリーフ休ませたから、この試合あげるから、最後までいろいろ勉強になるから。何点取られてもいいから頑張れ”って。いやもう鬼だなと思って…。でも僕、その試合完投して勝ったんですよ。で、“きょう何か学んだな”“良かったな”って言われて。厳しい人でもあったんですけど、いろんなことを学ばせてもらった大先輩ですよね」。

 藤田監督に厳しさを教えてもらい、この試合をきっかけに「完投する方法、ペースを僕はつかんでいったんですよね」とも話していた。

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