松田宣浩氏「熱男2世」育てる!引退しても現役選手との合同自主トレ継続「十数名にお願いされまして」

[ 2023年12月13日 05:25 ]

番組収録でバンカーショットを放つ松田氏(左は森福氏、右は和海しょう)(撮影・岡田 丈靖)
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 「熱男2世」を育てる――。ソフトバンク、巨人でプレーし今季限りで現役を引退した松田宣浩氏(40)が12日、福岡県内で自身初の冠番組となる「熱男ゴルフ」の収録に臨んだ。実働18年を終えたが、オフには宮崎県内で現役選手と合同自主トレ「熱男塾」を継続して行う。5年連続含む7度の全試合出場経験がある鉄人は、下半身強化メニューを中心に1年間戦い抜くことのできる体づくりを目指すことを明かした。

 現役生活を勇退しても、合同自主トレを行う。球界屈指の元気印だった松田氏のもとにセ・パの現役野手が来春も宮崎県に集まる。理由は単純だった。

 「僕だけではない、みんなの“熱男塾”になった。年に1回、集まって意識を高めて。シーズンで勝負し、戻ってくることに共感してくれている。何も言っていないが、また十数名にお願いされまして」

 ユニホームは脱いだが、師匠はすでに塾生が着るTシャツの製作に入っている。「ノッカーもやるし、バッピ(打撃投手)もやります。でも、やっぱり、まだ打ちたい」と来年1月の再集結を待ちわびている。

 そんな松田氏は、後輩に継承したいこだわりがある。塾生全員がケガをせずにシーズンを戦い抜くことのできる「全試合出場ボディー」の完成だ。「そこには、やっぱりこだわりたいですよね。今年は誰もいなかったはずです」という。

 主な塾生はソフトバンクから嶺井、牧原大、野村勇、野村大。他球団からは佐野、宮崎(ともにDeNA)、頓宮(オリックス)、増田(ヤクルトに移籍)らが参加を予定する。佐野は20年に、今季は宮崎が17年以来2度目、頓宮は初めてと、セ・パの首位打者がそろう豪華メンバー。ただ全試合出場者はいない。その継承者を求めている。

 「両リーグから首位打者も出て、マッキー(牧原大)は、侍でWBC世界一も獲りました。あとは試合に出続けることです」

 松田氏は実働18年のうち11、13、そして15~19年の5年連続を含む計7度の全試合出場を果たした。ホットコーナーに常駐するレギュラー、まさに鉄人として君臨した。「僕も秋山(幸二)さん、松中(信彦)さんと自主トレをさせていただいて受け継いだ。それをみんなでやるだけ」。徹底して下半身をいじめ抜いて、一年間戦い抜くことのできる体をつくりあげる。

 「手押し車に、うさぎ跳び、坂道、階段ランにウエート。古いかもしれないが僕には良かったことで共感もしてくれている。一度、体に染みこませます」。師匠としての悲願達成へ、鬼教官にもなる構えだ。 (井上 満夫)

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