ソフトB・周東 イチロー級の盗塁成功率・8571 通算150盗塁で3年ぶりタイトルばく進中

[ 2023年9月24日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―6オリックス ( 2023年9月23日    ペイペイD )

<ソ・オ>5回、一走・周東は二盗に成功(撮影・岡田 丈靖)
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 驚異の成功率だ。ソフトバンクの周東佑京内野手(27)が23日、オリックス戦の5回に二盗を決めて、通算150盗塁を記録した。盗塁成功率・8571はイチロー(当時オリックス)に匹敵する神業的な数字。リーグトップの32盗塁で3年ぶり2度目の盗塁王へばく進中だ。3位のチームは1―6で敗れて再び借金1。CS争いは2位・ロッテから4位・楽天まで2ゲーム差にひしめく大混戦となっている。

 悠々と二塁ベースを陥れた。1―5の5回1死、周東がオリックスの先発左腕・田嶋がカウント1―0から投じた2球目に二盗を仕かけた。楽天・小深田に1差をつけるリーグトップの32盗塁目を決め、通算150盗塁に到達。19年4月9日の日本ハム戦で決めた初盗塁からプロ6年目で節目の数字を迎えた。

 「数々の歴代盗塁記録を持たれている方々の数字には程遠い150盗塁ですが、少し近づけたのはうれしく思います」

 抜群の成功率を誇っている。これまでの盗塁企画数は175度で失敗は25度。盗塁成功率・8571と高確率で次の塁を奪い取っている。歴代の俊足プレーヤーと比較しても全く見劣りしない。1992~2000年にNPB通算199盗塁を記録したイチロー(オリックス)は同・8577。わずか6毛及ばないが、投手のクイックの技術が上がる中、驚異的な数字だ。それでも周東は「今年の失敗5は多い。限りなくゼロに近づけたい」と貪欲にさらに上を目指している。

 バットの好調さが盗塁数アップにつながっている。8月中旬からノーステップ打法に取り組み、打撃の確実性が上がった。二盗を決めた5回、8回ともに逆らわずに左前打を放った。4打数2安打で9月の月間打率・369をマーク。「いい形で振れて、バットの軌道もうまくまとまってきた」。15試合連続で1番を任され、リードオフマンの役割を果たしている。

 チームはリーグ3連覇を果たした王者・オリックスに逆転負けを喫した。得点は初回に今宮の先制ソロで挙げた1点のみ。周東の足も生かせなかった。24日からは1ゲーム差の2位・ロッテとの2連戦を迎える。今季2勝8敗1分けのZOZOマリンが舞台だが、藤本監督は「勝たないといけない」と力を込めた。相手先発は佐々木朗。周東は「チャンスがあれば走りたい。朗希の場合はいかに塁に出るか。どうやるか考えたい」と難敵攻略へ闘志も燃やしていた。(森 寛一)

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