広島・森下 2年連続2桁&2位死守へ連勝締めだ「首脳陣に安心してもらえるような投球を」

[ 2023年9月22日 06:55 ]

手に持つボールを見つめる広島・森下(撮影・奥 調)
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 広島・森下暢仁投手(26)が汚名返上を強く誓った。あす23日の巨人戦(東京ドーム)に先発予定。直近2試合はリーグVの阪神相手に黒星が続いており「首脳陣に安心してもらえるような投球を」と力を込める。レギュラーシーズンでは残り2度の登板を見込まれ、2勝すれば2年連続3度目の2桁10勝にも到達。2位死守のためにも負けられない一戦で、G斬りからの連勝締めに全力を期した。

 あいにくの空模様だった21日の広島市内。森下は本拠地マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で九里、大瀬良、森と調整に汗を流した。あす23日の巨人戦に先発。発する言葉に、汚名返上への強い思いがにじんだ。

 「最近はふがいない投球が続いているし、イニングも投げられていない。途中で代わることもあった。そこを修正というか、首脳陣に安心してもらえるような投球をしたい」

 直近2試合は、リーグ制覇目前だった虎の勢いに屈した。9日の甲子園が5回8安打5失点(自責4)なら、本拠地であった前回16日も4回2/3で9安打7失点KO。2試合連続で敗戦投手になるという今季初の屈辱を味わった。加えて技術的な問題点も自覚する。

 「最近は初球のストレートをしっかり打たれている。前回も、その前もそう。以前はファウルが取れる、カウントが取れるという自信があったので、初球から真っすぐを投げていたけど、そこがうまくいっていなかった」

 16日は、初回にいきなり3失点。先頭・近本に初球の144キロを右前へ運ばれたのが端緒だった。いきおい、以降は直球の修正、制球の改善に主眼を置いて調整を進めてきた。復調への手応えは感じ取っている。

 「キャッチボールでフォームや感覚を見直すことができたので、自分の中では割といい感じかな…と」

 3位・DeNAが1ゲーム差に迫り、残り6試合、2位死守へチームは負けられない戦いが続く。森下自身にとっても同様だ。今季はあと2試合の先発が見込まれ、2連勝で締めると2年連続3度目の2桁10勝に届く。

 「まずは次戦の結果だと思う。自分の仕事を果たし、(最後1試合)首脳陣に使ってもらえるような投球をしないといけない。試合を壊さないように粘り強く投げたい」

 順当なら最終登板は30日、今季未勝利の阪神が相手。本来の力を発揮しさえすれば問題ない。G斬りから虎を斬って2連勝締めへ。2桁勝利を飾り、95年以来の2位に貢献する。(江尾 卓也)

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