【データで見る岡田阪神の強さ】対セ無双の秘密は、リーグ最多46・9%の2289打席で「走者あり」

[ 2023年9月14日 21:02 ]

セ・リーグ   阪神4―3巨人 ( 2023年9月14日    甲子園 )

<神・巨>甲子園の宙に舞う岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神が14日、18年ぶり6度目となる悲願のリーグ優勝を達成した。球団最速優勝日だった03年の9月15日を1日更新する歴史的スピード決着。前回18年前と同じ巨人を相手に、甲子園で歓喜の輪を作った。セ・リーグでは2番目に長かった優勝ブランクを埋め、岡田彰布監督が見事に虎を蘇らせた。

 以下、データで今季の阪神の強さを検証してみた。数字は13日時点のもの。(記録担当・桐山 章)

 ★連勝の虎 8、9月2度の10連勝を筆頭に5連勝以上5度、3連勝以上11度。一方で3連敗以上は6月の5連敗と3連敗3度の計4度。同一カード3連戦では全勝が10カード。全敗は6月23~25日のDeNA戦1カードだけと圧倒した。

 ★対セ無双 阪神の対セ全球団勝ち越しは62年以来61年ぶり2度目。夏の長期ロードを史上最多勝の18勝5敗も快進撃に拍車をかけた。

 ★8番がつなぐ打線 チーム本塁打70本はリーグ5位でトップの巨人と80本差。2桁選手は佐藤輝19本、大山14本、森下10本の3人。大砲不在ながら、得点は巨人を12点上回るリーグ最多500点。111試合で8番を務める木浪が打率・287、出塁率・339で打線を近本、中野の1、2番へつなぎ、自身も生還で41得点した。

 ★不動の4番 大山は開幕から全試合で先発4番。完走すれば09年の金本知憲以来。生え抜きでは85年掛布雅之以来38年ぶり。

 ★走者ありがカギ 得点源はリーグ最多の452四球。2位ヤクルトに49個差をつけ、岡田監督の説く「四球は安打と同じ」を体現。待つ打席は相手投手の球数も増やした。その結果シーズン打席中リーグ最多の46・9%にあたる2289打席が「走者あり」。打てば得点につながる状況を作り続けた。

 ★代役活躍の投手陣 チーム防御率は2・61でリーグトップ。与四球をリーグ最少の276に抑え、無四球試合は23度を数えた。未勝利で3年目の村上と、現役ドラフトでソフトバンクから移籍の大竹が主力の青柳、西勇の序盤不調をカバー。ともにキャリアハイの10勝。岩崎はコンディション不良の湯浅に代わって自己最多の31セーブ。2年連続の代役ストッパーを務めた。

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