Bジェイズ・菊池雄星 メジャー5年目で初の2桁勝利へ 粘りの6回4失点

[ 2023年8月28日 04:20 ]

ア・リーグ   ブルージェイズーガーディアンズ ( 2023年8月27日    トロント )

ブルージェイズ・菊池雄星(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(32)が27日(日本時間28日)、本拠地・トロントでのガーディアンズ戦に先発。6回6安打4失点と粘りの投球を展開し、メジャー5年目で初めての2桁勝利となる10勝目の権利を手にしてリリーフ陣にバトンを渡した。

 本来の安定感はなかったが、とにかく粘り抜いた。2-0の3回2死一塁、ラミレスに左越えへの同点2ランを浴びると、4回には長短4安打を集められて2失点。直球は走り、スライダーなど変化球も効果的に決まったが、勝負どころでの制球力を欠いた。

 しかし、どんな状態でも試合をつくるのが今季の菊池。リードを許した後も5、6回をともに3者凡退で切り抜け、打線の援護を待った。打線は3-4の6回にシュナイダーが逆転の5号2ラン。菊池に勝利投手の権利が復活した。

 今季の菊池は安定感が際立つ。開幕からローテを守り続け、バジット、ガウスマン、べリオスらと盤石の先発陣を形成。一時は被本塁打数でメジャーワーストを記録したこともあったが、7月16日(同17日)のダイヤモンドバックス戦から、この試合前まで7試合連続で被弾なし。この日許した本塁打が8試合ぶりの被弾だった。

 8月2日(同3日)のオリオールズ戦で9勝目を挙げて以来、3戦連続で白星から見放されてきたが、菊池は自分の仕事を遂行することだけにフォーカスしてきた。試合前の時点でワイルドカード圏内まで2・5ゲーム差。勝負の終盤戦に向け、菊池はひたむきに、着実に左腕を振り続ける。

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