関本賢太郎氏 岡田監督の読みが冴え、選手が指示に応えた!! 7回エンドランでダメ押し点もたらす

[ 2023年8月14日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5ー3ヤクルト ( 2023年8月13日    京セラD )

<ヤ・神>試合に勝利し、ファンに挨拶へ向かう岡田監督(撮影・岸 良祐)
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 【関本賢太郎 視点】阪神にとっては16年ぶりの10連勝。桐敷以下の継投がこの日も決まり、ダメ押し点が欲しい7回には岡田監督の作戦に、選手がしっかり反応した。どんな状況になっても準備ができている。それが白星を呼んでいる。

 7回1死一、三塁で打席は死球を受けた梅野に代わった坂本。12日は6回1死一、三塁で初球にセーフティースクイズ(記録は犠打野選)を決めていた。同様のケースで相手も当然警戒してくる。そこでどうするか。2球目にバントでファウル、3球目に相手バッテリーが外したところで、岡田監督はエンドランを選択した。一塁走者・佐藤輝を走らせると、坂本が中前打。10連勝を決定づける5点目を奪った。監督の読みが冴え、選手は指示に応えている。このリズムは大事にしてほしい。

 岡田監督は試合後、自ら梅野の骨折を明らかにした。「今年は無理やろ」の言葉にも症状の深刻さがうかがえる。好調のチームにとっても大きな戦力ダウンだ。残りは坂本で戦うしかない。2軍の捕手にとってもチャンスだが、これがチームの勢いに水を差すようなことにならないでほしいと願う。

 来週中には間違いなくマジックが点灯するはず。でも、それはゴールではない。梅野がいなくても全員で今まで通り、目の前の試合に集中するだけ。アクシデントを乗り越え、より結束してほしい。(本紙評論家)

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