名将・専大松戸の持丸監督 投手起用が変幻自在な理由は?

[ 2023年7月20日 07:04 ]

第105回全国高校野球選手権千葉大会5回戦   専大松戸6―2幕張総合 ( 2023年7月19日    ZOZOマリン )

専大松戸・持丸監督(撮影・柳内 遼平)
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 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は19日、22大会で98試合が行われた。千葉大会では専大松戸の平野大地投手(3年)が5安打2失点12三振で完投勝利。幕張総合の早坂響投手(おと=3年)との県内最速151キロ右腕同士の対戦に11球団18人のスカウトが詰めかけた前で、投げ合いを制した。

 75歳の専大松戸・持丸修一監督の投手起用は全く予想がつかない。プロのスカウトも大会前に「いつ、平野を投げさせるんだろうか」と視察できるか心配していた。
 
11日の初戦はエースの登板なしで快勝。平野の初登板について「次の次の次かな」とはぐらかしたが、なんと市松戸との次戦ではまさかの先発で完封勝利を挙げた。試合後に直撃すると「次の試合はいつ、どこであるんだっけ」とかわした。

 変幻自在の起用には理由がある。竜ケ崎一、藤代、常総学院を率いた茨城大会より、千葉大会は甲子園まで1つ多く勝たないといけない。

 「凄いですよね。たった1試合の違いだよ。1つだけの下に凄いものがあるんだよね。勢いもあるし、力的にも技術的にも(勝ち抜くことは)難しい」

 プラス1の分、エースだけでは突破できないこと、継投が必要なことを名将は知っている。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

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