落合博満氏「可能性ある」米3冠王へ快進撃中の大谷が「プラスの影響を受けている」今季の変化とは

[ 2023年6月21日 18:30 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が21日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。エンゼルス大谷翔平投手(28)の6月の快進撃について語った。

 18日のロイヤルズ戦を終えた時点で両リーグ単独トップを快走する24号2ラン。15試合連続安打となる一発で、日米通算200号に王手をかけた大谷。特に、直近7試合は全てビジターながら23打数10安打で打率・435、6本塁打、12打点、15日は投打同時出場で6勝目を挙げるなど異次元の数字を残した。

 メジャーの舞台で当たり前のように二刀流で躍動する28歳の姿は、落合氏の目にはどう見えているのか。「凄いっていうよりは、あれが実力なんでしょ」と現在の活躍は大谷なら“当たり前”だといった表情。日本人選手初となる3年連続20本塁打も楽々とクリアしたが「あれだけの才能があれば、やって当然なんだろうと思うし、それだけ野球に全てを懸けているっていう表れなんじゃないですか」と自身の考えを示した。

 昨シーズンや世界一に輝いた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の時と比べて、何か変化はあるか問われると「そんなに変わってないでしょ。まあ、本人の中では変わってるかも分かんないけど、傍から見たらそんなに変わっているようなことはない」とクールに分析。しかし、メジャーでの3冠王の可能性を聞かれると「ああ、可能性はあると思いますよ。アメリカン・リーグの打率トップはナショナル・リーグと比べて突出しているわけではないからね」と大きな期待感を口にした。続けて「アメリカで(今年)シフト(に関するルール)が変わったでしょ。(メジャーリーグ機構と選手会は2023年シーズンから内野のシフト規制、ベースのサイズアップ、投球時間制限=ピッチクロックの3つの導入で合意)」と内野守備のシフト制限新ルールに言及。「それもプラスの影響を受けているんじゃないかな」と私見を述べた。

 「見ていて楽しい」「アメリカで野球をやる選手に関しては、全員応援していますよ。我々、日本でしか野球やってないわけだから。世界に羽ばたいていける人っていうのはうらやましい限り。そこで活躍するってことは素晴らしいこと」。日本球界のレジェンドとして、そして一野球ファンとして、落合氏はこれからも大谷の一挙手一投足に注目し、応援し続けていく。

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