巨人・大久保コーチ 中西太さんの「太っていてもいい」の教え 訃報に「今季一番ショックです」

[ 2023年5月18日 16:37 ]

中西太氏
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 プロ野球西鉄(現西武)の強打者として黄金期を支え、選手兼任で監督も務めた中西太(なかにし・ふとし)さんが11日に都内の自宅で心不全のため死去していたことが18日、分かった。90歳。高松市出身。

 大久保打撃チーフコーチは「ジャイアンツ行って気楽にさせてもらえた。俺もこの体でトリプルスリーやったんだぞって。太っている奴でも(バッティング時に)手の抜けるところをつくれって。昔の人の教え方って分かりやすくて、一番最初は土井正博さんに教わって、幅が広がったのが中西さん」と振り返った。

 教え方がシンプルだった。「手を抜けろ、抜かすところをつくるんだって。自分には凄い分かりやすくて。ティーも必ず中西さんがやってくれた。打てないと、何悩んどるんや。毎日打てるか!って。僕らもタクが打てなくてもバッティングコーチだけど、守ってこいって。朝ニュースで見て、葬儀終わっちゃってると。お別れしたかった。たまにグラウンドに来られていた。ポーチを背負って。今季一番ショックです」と沈痛な面持ちだった。

 「それから現役でやっておかわりとか、アイツらに太っていてもいいんだよって。俺らの時代だったら、おかわりもあんなに育ってないですよ。僕も70キロ台までしたこともある。巨人に来て藤田監督、中西さんにどんどん食べろって。一番人間楽しいのが食欲と言われていて、一番ストレスかけられて育ったのをここに来たら好きにしろって。今もジャイアンツでユニホームを着られるようになったのも中西さんの教えがあって、なんとなく爪痕を少しでも見せられたかなと。感謝仕切れないですよと話していた。

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