西武 選手を守備位置でお出迎え「SEEDスターティングキッズ」を実施 4年ぶりの興奮

[ 2023年5月5日 11:52 ]

SEEDスターティングキッズの様子(球団提供)
Photo By 提供写真

 西武は、2日と4日の試合直前に、守備位置につく選手たちをファンクラブのジュニア会員が出迎える「SEED(シード) スターティングキッズ」を実施した。試合が始まる直前の緊張感漂うグラウンドで、抽選で選ばれた18人の子供たちが2人ずつ投手を除く各ポジションで選手たちを出迎えてエールを送るイベントだ。子供たちには、その場で選手たちから直筆サイン入りボールが贈られた。イベントへの応募数は2日が495人、4日は730人だった。

 8日に新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に引き下げられることもあり、今季から各球団が徐々に選手とのふれあい企画を実施する中、西武も勝利時に選手がバックネット裏の階段を上がりファンとふれあう「ビクトリーロード」や、試合終了直後のグラウンドでこどもたちと選手がベースランニングで交流するイベントを復活させている。「SEEDスターティングキッズ」も2019年まで行っていた「SEED 花道ハイタッチ」イベントをアレンジし、今季から実施することになった。普段は立ち入る機会がない試合前のグラウンド、ベンチから自分の元へ走ってくる選手は、こどもたちの目にどう映ったのだろうか。

 2日にセンターで西川を出迎えた東村山市の今成汐音(しおん)さん(10)は、「緊張したけど、“がんばってください!”と声を掛けたら“期待に応えられるようにがんばるよ!”と言ってもらえました!ボールももらえてうれしかったです!」と興奮気味に話してくれた。もらったサインボールはグッズショップで買ったボールケースに入れて飾るとのこと。父親の敦(あつし)さんは、「2019年の途中から友人の誘いで入会しましたが、すぐにコロナが蔓延し、なかなか選手とふれあえるイベントに参加できませんでした。ただ今回、メルマガでこのイベントを見て、こどもに貴重な体験をしてほしいと思い、応募しました。座席から見ていましたが、(息子が)緊張しているのが手に取るように分かりましたね(笑)ぜひ他の方にもおすすめしたいなと思います」と語った。

 ボールを手渡した西川は、「めちゃくちゃ可愛くて癒しでした!これからもスタメンで出てこどもたちにボールを渡せるように、そして応援してもらった分プレーで返せるようにがんばります」とコメント。10秒にも満たないほんのわずかな時間だが、こどもたちにとっては特別な場所で憧れの選手とふれあえる、かけがえのない時間だったようだ。

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