ソフトB嶺井マジック!?送球をミットで捕れず…ヘルメット直撃で投手前にはね返り三塁走者がアウトに

[ 2023年5月5日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8ー7オリックス ( 2023年5月4日    ペイペイD )

<ソ・オ>延長10回1死三塁、紅林の打球で今宮の本塁送球をはじく嶺井、ボールはヘルメットに当たり前に転がった(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクのモイネロが19年シーズン以来4年ぶりの“回またぎ”で2回2安打無失点、チームのサヨナラ勝利を呼び込んだ。

 「きょうのチームの勝ちは、素直にうれしいです。WBCで複数イニングを投げていたのが、役に立ったのかなと思います」。シーズンでの回またぎは19年9月29日のオリックス戦(京セラドーム)以来4年ぶりだが、キューバ代表として出場したWBCでは3月9日、1次ラウンドのイタリア戦で1回1/3無失点とまたいだ。その経験も役立ったと、27歳左腕は胸を張った。

 ただ、快投の裏側には“ヘルメットの奇跡”も起きていた。7―7の延長10回に8番手で登板すると、1死三塁のピンチを招く。紅林を遊ゴロに仕留めたが、今宮の本塁送球を捕手の嶺井がミットではキャッチできなかった。だが、後逸したはずのボールはヘルメットに当たり前方へ。三塁へ戻りかけた走者のゴンザレスはそれを見て再び、本塁へ。ただ、ボールは幸運にもカバーをしようと本塁方向へ向かっていたモイネロの前に転がり、落ち着いて三塁側へ走者を追い、アウトとした。

 10回を7球で終えたために「球数が少なかったから本人が“行く”と言ってくれた」と藤本監督。志願の2イニング目は内野安打こそ許したが、無失点。2回無失点で今季初勝利を飾った無敵のセットアッパーは「チームの勝ちに貢献できるとこが、一番うれしいね」と声を弾ませた。

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