師匠に負けない好調ぶり 広島・龍馬が1号弾&10試合連続安打「勝ったことのほうがうれしい」

[ 2023年4月16日 06:30 ]

セ・リーグ   広島5-4ヤクルト ( 2023年4月15日    マツダ )

4回無死、西川は右中間にソロ本塁打を放ちナインに迎えられる (撮影・奥 調)
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 勝利の立役者は、秋山だけじゃない。広島・西川が、1号ソロを含む2安打1打点で打線をけん引した。

 「(本塁打が)出たことはうれしいが、勝ったことのほうがうれしい」

 1点を追う4回に先頭で迎えた第2打席。相手先発・高梨の投じた真ん中への直球を仕留め、右中間席に一時同点のソロ本塁打をたたき込んだ。開幕から12試合、40打席目で飛び出した待望の一発。2回無死一塁の第1打席では中前打で、先制劇演出にもひと役を買っていた。これで2日のヤクルト戦からは10試合連続安打。打率・432の秋山の陰に隠れがちだが、打率・325と頼れる5番として機能している。

 体は熱く頭は冷静。状態の良さは自覚もしており、「割とコンタクトはできている」とうなずく。その一方で自己分析で掲げる課題はボール球に手を出してしまう点。「(ボール球を振って)三振するのもあるので、なくさないと、打率も残ってこない。そこは何とか我慢できれば」。そこが改善できれば、向かうところ敵なしだ。

 オフにはソフトバンク・近藤に師事し、恒例の合同自主トレに参加。下半身を意識したスイングや体の使い方を学んだ。侍ジャパンの一員として近藤がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた時にはLINEで「おめでとうございます」と祝福。進化のヒントと刺激をくれた“師匠”に恩返しを果たすためにも、前進を続ける。

 チームは開幕3連敗を喫したヤクルトに本拠地で2連勝。カード勝ち越しを決め、「ああいう勝ち方ができれば乗っていける。明日も勝てれば」。その鍵を握るのは、西川のバットだ。 (長谷川 凡記)

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