ソフトB・藤本監督 天国の父に「頑張るというのを伝えてきました」 復帰采配で5連勝 

[ 2023年4月6日 07:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―0オリックス ( 2023年4月5日    京セラD )

<オ・ソ>勝利しナインを迎える藤本監督(左) (撮影・奥 調)
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 ソフトバンク・藤本監督の弾んだ重低音ボイスが、試合後には戻っていた。昨季、同率ながら優勝を奪われたオリックスにカード勝ち越し。3日夕方に父・藤本嘉憲(よしのり)さんが大阪府内で急性呼吸不全で84歳で死去。通夜、告別式を終え合流。復帰采配で5連勝とした。

 「頑張るというのを伝えてきました。おやじにしっかりいい報告できるように。昨日(4日)1日休ませてもらって、みんな頑張ってくれて。連勝し、そのまま山本。いい投手ですがいい形で入っていけるんやないか」

 勢いある打線に手応えがある。中でも2番近藤、4番栗原の“コンクリ”の破壊力は格別だ。初回1死一、三塁で栗原が「とにかく集中した」と中前打で先制し、開幕5試合で早くも2桁10打点とすると近藤も続いた。

 不動の左翼手は4日の同カードで6回の守備の際、フェンス際の打球の捕球を狙い、着地時に後頭部を強打。途中交代したが「大丈夫でした」と、この日は大事を取ってDHだったが、影響は皆無。1―0の2回2死一、二塁でフルカウントから中前にポトリと落ちる2点目。2―0の4回2死一、二塁では右翼線へ2点適時二塁打。開幕から5試合連続安打となるマルチ&3打点と気を吐く。

 「近藤が出て、柳田がつないで、栗原が返して。点になって、いい流れ。ほんま頼りになる」。前夜はアベック弾を放った“コンクリ”が打てば、その名の通りに勝利は“硬い”。近藤は、WBCで共闘した山本との対決を前に気を引き締める。「スーパーピッチャーなので、少ないチャンスで高い集中力で援護していければ」。実に頼もしい言葉だ。

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2023年4月6日のニュース