阪神・岡田監督　乱調の岡留を1死も取らないうちに交代「悪影響及ぼすからな、チームに」

練習試合   阪神2－2DeNA （ 2023年2月18日    沖縄・宜野座 ）

ベンチから戦況を見守った岡田監督
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　阪神・岡田監督が厳しいタクトを振るった。2点優勢の9回、5番手で連続四死球を与える乱調だった2年目の岡留を打者2人、10球だけで1死も取らないうちにマウンドから降ろした。

　「いや、悪影響及ぼすからな、チームに。ああいうのは。最初の5球でもな、全然」

　練習試合とはいえ、セーブ機会で巡ってきたアピールの場。高卒1年目の松尾にはカウント2―1から4球目が抜けて死球を当てた。続く柴田の初球は背中を通過する暴投で無死二塁。フルカウントから四球を献上したところで交代を命じた。

　第5クール初日を迎えて二保と富田を昇格させ、島本と栄枝を降格。キャンプ終盤に入って選手のふるい落としは始まっている。だからこそ、岡留を救援して左打者2人を封じながら、右打者の蝦名に右中間へ同点二塁打を浴びた左腕の岩田にも手厳しかった。

　「選手は生き残りをかけてるのに助けたる必要ないよ。ほんまにチームとして（勝負に徹して）やるなら右の時に右ピッチャーいくやんか。現状で勝ち負けなんか関係ない」

　本番なら継投の場面。せっかく続投させたマウンドで許した痛打にアピールが感じられなかった。「ランナーがどうよりもバッターに対してどう投げるかが今の段階やんか。それで1軍の戦力になる、ならないを見極めていくわけやから」。競争の空気をさらに引き締め、球場をあとにした。（遠藤　礼）