能見篤史氏 西純は打者を「支配」するほどの投球レベル 才木は1年間投げるための土台できている

[ 2023年2月19日 07:00 ]

練習試合   阪神2-2DeNA ( 2023年2月18日    沖縄・宜野座 )

<練習試合 神・横><阪神宜野座キャンプ>4番手で力投する西純(撮影・岸 良祐)
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 【能見篤史 CHECK!】阪神・西純はレベルの高い投球で、打者を「支配」するところまで来ている。初球は甘めのコースから入り、2球目は初球よりも厳しく投げることで投手有利のカウントをつくり、配球の組み立て作業としては申し分ない。

 投球に意図も感じる。例えば同じ打者に対する同じフォークでも「何球目なのか」「どのカウントなのか」でコース、高さ、力の入れ方などを変えている。漠然としたフォークではなく「バットを振ってくれたらもうけもの」「絶対にバットを振らせる」など狙って使い分けていることが見て取れる。勝負どころではコースや高さを間違ってはいけない。その投げミスもなく、勝てる要素があると感じた。

 才木も球威自体に問題はなく、ボールに力を伝えるための準備ができている。右肘手術から約2年。自信を持って投げることができ、確実に進化している。現段階で1年間投げるための土台はできていて、このまま順調に進めば両右腕の開幕ローテ入りは確実だろう。(本紙評論家)

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