矢野燿大氏 捕手として体感した“エグい投手”2人を告白「鋭すぎて、はじかれるんですよ」

[ 2023年1月2日 17:07 ]

矢野燿大氏

 阪神タイガース前監督の矢野燿大氏(54)が1日に放送されたMBSテレビの特番「東野&吉田のほっとけない人」に、昨季現役を引退した元阪神・糸井嘉男氏(41)とともに出演。現役時代の思い出を振り返った。

 東野幸治から「これは打たれへん、と思った投手はいた?」と問われた糸井氏は「めっちゃいますよ」と苦笑い。「大谷翔平なんて“絶望”でしたもん。スライダーは、三塁けん制したのかと思いましたから。けん制かなと思ったらこっち来た!…ってぐらいエグかったですね。まっすぐもエグいんですけど」と実感を込めた。

 隣の矢野氏も「あのスライダー凄そうやなあ!」と共感。東野に「打ちたいと思うんですか?捕りたいと思うんですか?」と聞かれると、「僕は捕りたいですね」と語った。現役捕手時代、一番凄いと思った投手について「ストレートは藤川球児ですね。球児はエグいですねえ…変化球いらないです。速いんですけど、スピン量が凄いんで。捕ってたらめちゃ軽いんですよ、球児の球って」と明かした。

 さらに、「スライダーはダルビッシュ。もう凄いなあと思って」と振り返った。2008年北京五輪でともに代表に選ばれた際、「ブルペンで捕る時に、追いつかないんですよ。スライダーって分かってるのに、曲がりだした所から追いつかないぐらい、そこからがめちゃくちゃ速いんですよ」と体感。「ワンバンも追いつかないんですよ。ここに入ったら止められるなっていうタイミングで自分では入ってるつもりなんですけど、鋭すぎてはじかれるんですよ」と、すごさを力説した。

 矢野氏は「(元日本ハム・)鶴岡(慎也)っていう捕手をあまり凄いと思ったことないんですけど…鶴岡ごめんな」と謝った後、「あの時に、ダルビッシュの球をしっかり捕ってたのかと、初めて鶴岡のすごさが分かった」と語り、笑わせた。日本ハムにも所属した糸井氏は「ダルビッシュの専属捕手でしたもんね」と続き、「同級生なんですけど、僕も今、あいつのすごさを知りました」と笑った。ダルビッシュについては「僕はセンターからしか見てないですけど、(打球が)たまにしか飛んで来ない」と、長打を打たれることがほぼなかったことを証言していた。

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