ソフトバンク・板東 藤本監督も大絶賛した投球のカギは「どんな時でも攻める気持ち」 8月の悪夢払しょく

[ 2022年9月4日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー2西武 ( 2022年9月3日    ペイペイD )

<ソ・西>今宮(右)からウイニングボールを受け取る板東(撮影・岡田 丈靖)         
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 ソフトバンクの板東は自己最長の7回を投げ、ソロ本塁打2本による2失点で7三振を奪い2勝目。西武との首位攻防第2ラウンドを制し、カード勝ち越しを決め「何とか粘って勝てて良かった」と汗を拭った。

 初回、2者連続三振を取った後、森にカーブを仕留められて一発を浴びた。前回登板だった8月25日の楽天戦では、初回にいきなり7失点。苦い記憶がよぎったが「目の前の打者に集中していった。何とか粘れた」と切り替えた。

 続く4番・山川に変化球と速球を交えて追い込むと、最後はフォークボールで中飛に打ち取る。2回無死一、二塁のピンチでも、力のある速球を軸に切り抜けた。

 悪夢の7失点を経て「どんな時でも攻める気持ちを持つ」と強気な姿勢で臨んだ。リーグトップの37本塁打を放っている山川に対し、3回は恐れず内角を突いて腰を引かせ、真っすぐで遊ゴロ。6回は一転、外寄りに集め変化球で二ゴロと、得点源に何もさせなかった。7回先頭の中村にカットボールをスタンドに運ばれたが、ビッグイニングはつくらせなかった。

 パ・リーグは3位のオリックスまで1ゲーム差以内の大混戦。優勝争いのプレッシャーが増す時期だが「やりがいを感じる」。8月19日の日本ハム戦でプロ初先発し、今季3度目の先発で好結果を出した。前回登板とは違う右腕の姿に、藤本監督も「板東は最高の出来」と称えた。

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2022年9月4日のニュース