阪神・近本「今日は“ダメだな”と思っていた」苦戦乗り越え29試合連続安打

[ 2022年7月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-0中日 ( 2022年7月3日    バンテリンD )

<中・神>6回、近本は安打を放ち、29試合連続安打とする(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 6回2死。阪神・近本が右前打を放ち、並んでいた01年桧山進次郎を抜き、球団歴代単独2位の29試合連続安打に伸ばした。マット・マートンが11年につくった球団記録30試合への挑戦権を得た。

 「今日は“ダメだな”と思っていた。別にそれ(止まること)を恐れることもないし、勝っている状況だったので、特別なことはない」

 2打席凡退で一度は覚悟。3打席目はカウント2―1から柳の内角カットボールを引っ張り、一、二塁間を破った。柳には前回まで今季対戦打率・167(12打数2安打)。昨季も同・200(10打数2安打)で、10打数以上の対戦が残る投手ではヤクルト・奥川(同・125=16打数2安打)に次いで分が悪く、タイミングを外す投球術に苦戦した。

 初の最多安打を表彰された昨冬の「NPB AWARDS」ではオンラインで柳らと対談する企画があり、「クイックするときって、何を基準でクイックしているんですか?」と質問攻め。柳も「それを言ったら、来年ここにいない」などと応酬していた。

 「柳がどういくかよりも、自分の問題。タイミングの合わせ方が違う形になっていたので、しっかり打ちにいく中でのタイミングに変えました」

 矢野監督も「これもチカ(近本)にとっては通過点。チームを引っ張ってくれる選手に、もっとなっていってくれたら」と期待を寄せる。球団記録の先にあるプロ野球記録33試合(79年高橋慶彦=広島)も視界に入ってきた。

続きを表示

2022年7月4日のニュース