日本ハム　一、三塁で“こけたフリ”　新庄スペシャル成功も…失点重ね敗戦

パ・リーグ   日本ハム3―7オリックス （ 2022年7月3日    札幌D ）

3回日本ハム2死一、三塁、打者杉谷のとき、一走が故意に挟まれる間に三走松本剛が生還（上）。一走石井は生還が認められた後にタッチアウトとなった。遊撃手紅林（下）
Photo By 共同

　キャンピングカーで球場入りした日本ハムの新庄監督が、秘策のトリックプレーを成功させた。3点を追う3回に1点を返し、なおも2死一、三塁。一塁走者・石井が“こけたフリ”をして山崎福からけん制球を誘い出すと、スタートを切っていた三塁走者・松本剛が生還した。

　このプレーは交流戦終了後の非公開練習でテストしていた。左腕と正対する一塁走者がけん制を誘い、背後の三塁走者がスタートを切るあうんの呼吸が必要なだけに、石井は「あんなにうまくいくとは思わなかった」と笑顔だった。

　ただ、試合は投手陣が計7四球と制球を乱して失点を重ね敗戦。指揮官は広報を通じ「圧倒的なボールで抑えられる投手はいない。クイックなどをうまく使い、タイミングを外すピッチングができないとこれからは使えない」と注文した。（東尾　洋樹）