大野豊氏 広島・九里はレアードへの1球でリズム崩した 与四球数減らし本来の粘り強い投球を

[ 2022年5月27日 07:00 ]

交流戦   広島3-6ロッテ ( 2022年5月26日    マツダ )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】広島先発・九里本来の投球は影を潜めた。打者3人で抑えた初回の投球が良かっただけに続く2回の投球が悔やまれる。無死一塁の場面。5番・レアードを追い込んでいた。2ストライクからの3球目。低めのスライダーを被弾した。

 この1球で投球のリズムを崩したように見えた。当然、バッテリーも長打を警戒。しかし長打を防がないといけない状況で最悪の結果となった。この場面を乗り切っていれば、その後の投球内容も変わっていただろう。

 続く3回は1死から高部に3ボール1ストライクから四球を与えた。5回には先頭の中村奨にストレートの四球で簡単に出塁を許した。この2四球がともに失点に直結。本塁打と同様、非常にもったいない四球となった。

 今季の与四球数は両リーグワーストの25個。やはり与四球は確実に減らさないといけない。一方で、この日は6奪三振を記録。ただ、本来は粘り強く投げるタイプ。そして強い気持ちも持っている投手だ。本来の姿を取り戻すべく修正にも着手するだろう。次回の投球に期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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