野村謙二郎氏 長打を単打にした広島・上本のビッグプレー 球際の強さが逆転勝利呼び込んだ

[ 2022年4月17日 06:30 ]

セ・リーグ   広島3-2中日 ( 2022年4月16日    マツダ )

野村謙二郎氏
Photo By スポニチ

 【野村謙二郎 視点】ひとつのプレーが広島の逆転勝利を呼び込んだ。2回2死満塁から中日の投手・岡野の打球は右中間を破り、走者一掃となる可能性があった。だが、上本は頭から飛び込んで、この打球を単打にとどめ、失点を2点で食い止めた。試合の大きなポイントだ。

 投手の打席でもしっかりと準備していたからこそ、ギリギリのところで反応ができた。内野手として鍛えられた球際の強さを中堅手としても発揮した。抜けていたら3点を先制され、なおも得点圏での相手の攻撃が続いていたところ。接戦だっただけに、余計な失点を防いだことが3回の逆転につながった。集中していたからこそのプレーだった。

 3回1死一、二塁で阿部の打球を併殺にした小園の動きも良かった。前の打者のビシエドが粘って12球目を左前打。長い守りとなった場面で、二塁走者越しに見ないといけない打球をしっかりと処理した。本調子ではなかった大瀬良を守備陣がもりたてた。価値ある勝利だ。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2022年4月17日のニュース